- 日時
平成18年11月16日(木)14:00〜16:00
- 場所
三田共用会議所
- 出席委員(敬称略)
森地部会長、奥野部会長代理、石、垣内、金井、香山、河田、鬼頭、小林、関根、高島、武内、中村、林、福武、村田、山本
- 議事(概要)
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開会 |
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(2) |
議題 |
中間とりまとめに関する調査審議C
事務局から資料2−1及び2−2について説明 |
議題 |
その他(今後の検討方向、計画の考え方を伝えるためのフレーズ検討)
事務局から資料3(スケジュール)及び参考資料6について説明 |
(3) |
閉会 |
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- 主な発言内容
(1) 議題
中間とりまとめに関する調査審議
- 従来日本社会では、例えば共有地などの個々人が共同して物事を進めるルールがあり、それが20世紀後半にややもすると忘れ去られてきて、公私2分の対立になってしまった。もう一度日本社会の良き伝統といったものが考えられないか。公私の間に共という考え方を検討しても良いと思われる。
- 大学等の役割としては、産業面だけではなく、地域の人々をインスパイアするようなこと、地域資源を活かした知の創出といったこともあるのではないか。
- 「多様な民間主体の発意・活動を重視した自助努力による地域づくり」では、「地域ポータル」が「情報通信技術の積極的活用」の例示となりうるのではないか。
- 「各広域ブロックが、東アジアの各地域との競争・連携を視野に入れた地域戦略を描き」とあるが、すべてのブロックでそれが考えられるのか検討がいる。
- 国際競争力等も踏まえると、都道府県単位よりも大きな単位、ブロック単位でやっていく必要があるということを強調している。
- 今後、最終的なとりまとめに向けて、新しい国土像を描くにあたっては、伝統や文化を基本的な課題の一つとして扱っていくべき。
(「計画部会中間とりまとめ(案)」については、部会で合意され、国土審議会に「計画部会中間とりまとめ」として報告することとされた。)
(2) 議題A その他(今後の検討方向、計画の考え方を伝えるためのフレーズ検討)
- 「新しい」という言葉よりも、これまで十分やってきたことがあり、より「成熟」するという方が良い言葉ではないかと思われる。「美しさ」、「文化」、「環境」、「多様性」、「自立」、「質」といったことは、すべて「成熟」という言葉に含まれていく。
- 成熟した国土になっていくという時間的なこと。もう一つは、それぞれの地域が独自性を持つという空間的なこと。その二つがフレーズに含まれると良い。
- 今後、グローバリゼーションとローカライゼーションの両者が重要。前者を表す言葉が開かれた国土等であり、後者を表す言葉が多様性等ではないか。
- 歴史的にみて、人口減少の時代は、成熟の時代であり、また、地域差が際だつ、多様性のある時代である。それをうまく入れ短い言葉に凝縮できると良い。
- 東アジアとの関係で、我が国の国土だけではなく、相手国の国土に災害被害が生じる可能性も視野に入れる必要がある。
- 国土計画は、農林水産業や製造業を始め、国内だけでは完結し得ない。日本独自でできる部分とアジアや世界を含めて考えなければならない部分がある。
- 自立という言葉は、励ましになる可能性もあるが、一方、切り捨てと受け止められる可能性もある。自立、自助努力することが今の不安をむしろ払拭するのだと捉えられるような表現ができるとよい。
- 個々人が幸せになる、幸福感を持ってもらえるようなメッセージを出せると良い。
- 人の移動のダイナミズムということが一つの軸になる。日本海側と太平洋側の広域連携、東アジアを視野に入れると言うこと、都市と農村の二地域居住といったことを通じて住民等が満足を得られる国土になるというイメージが入ると良い。
- 経済的な観点として、成長や発展というキーワードもあった方が良い。
- 国主体の国土づくりではなくて、地域や国民が主体になってもらいたいというメッセージを出せると良い。
- タイトルでふわっとしたイメージを示し、続けて副題のようなかたちでもう少し固い言葉で示すという方法もある。
(速報のため、事後修正の可能性があります。)
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