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 国土審議会第6回圏域部会議事概要
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  1. 日時
     平成18年3月3日(金)14:00〜15:45

  2. 場所
     芝パークホテル ローズルーム

  3. 出席委員(敬称略)
     中村(英)部会長、石原部会長代理、川勝委員、見城委員、関川委員、中村(胤)委員、平野委員、矢田委員、山岸委員

  4. 概要

    〔地域の自立に関して〕

    • この国の将来としてどういう区割りが良いのかを考える必要がある。これまでの国土計画の最大の課題である一極集中が進む東京と衰退する地方の間に格差を作らないことを重視すべきであり、そのためにどういう区割りが良いのかを考えるべき。地域は東京に依存せずに知恵を絞って独自の動きをすべきだと思っている。
    • 地域間バランスを考えるべき。ブロック間の均衡は真剣に考えるべき。原則として国土の管理は広い方が良いのでパターン3を基本として、関東は大きすぎるのでこれを南北に分けることでどうか。そうすると大都市もあり、工業地帯もあり、多自然居住地域もありといったようにブロック内の発展の諸要素を内包しつつ地方分権と国土管理のバランスがとれたものになるのではないか。
    • バランスの問題だけではなく、北関東においてはある程度の産業集積があるにも関わらず将来も全て東京を経由した発展でいいのかということがある。
    • 部会としては北関東が首都圏1都4県から自立することを明確に書くべきではないか。
    • 地方はまとまった方が良いが、関東は大都市問題を抱えているところと東京からの自立を促すところの2つに南北に分けたい。自らの県がどこと結びつくというのではなく、自立を中心に考えてほしい。中四国や北陸中部はそれぞれの良さを出しながら結びついていくべきではないか。

    〔圏域設定の観点について〕

    • 今回の南北軸、すなわち1つの圏域が日本海と太平洋の両方に面するというのは1つの見識として理解する。
    • 日本海側の経済発展が進みつつあり、日本海と太平洋の両方に面する圏域は画期的である。
    • 首都圏は自然条件として平野があり、これと対照して瀬戸内海を中心とする近畿以西は海の州として首都圏に匹敵する。中部は山の州であり東北は森の州である。それぞれ平野とは違う地域があって、それぞれが先進国並みの経済力を持っている。単に日本海から太平洋を貫くということだけでなく、自然が展開されるように考えるべきではないか。
    • パターン3が良いと思っている。地域性にとらわれると小さい区分になるが、今までの価値観を破って新しい価値観を考えるとパターン3になる。国際化や東アジアの窓口として一緒に広域地方計画を作成するのであれば、パターン3を基本に考えていくべきではないか。
    • この部会ではダイナミックな視野で考えていくべきではないか。大きく括ることによって、世界に対して束になってやっていった方が良い。
    • 新潟を北陸に入れることによって豪雪地域をいかに安全にしていくかという視点が出てきて、新潟、富山、石川、福井を一体的に管理していくことが必要。
    • すべて両方の海に面しているのは新鮮に映る。同時に新潟の扱いとして豪雪等のことを考えると北陸4県プラス長野県というのもあるのではないか。
    • 経済力のあるところがある一方で、文化的に価値はあるが経済力の確保に苦労しているところもあり、それらが相互に支え合うことができれば良い。またそれが世界へのアピールになるのではないか。
    • 価値観が全体として変わってきている。今は文化力を上げていくことが求められている。ブロック計画についても、経済力とか物流のみでなく、森、海、川、平野、美しさ、魅力、文化という視点から考えないと圏域として説得力がないのではないか。

    〔地域の関心について〕

    • 新しい広域地方計画は、現在の地方政府がまとまって計画を作ろうとするものであり地方分権の流れに沿っている。一体性を基本として地方政府が作るものであり、道州制とは異なることをはっきり打ち出すべき。
    • この圏域を決めることは重要であると考えているが、一方であまりマスコミ等に取り上げられていない。遠い将来の道州制のエクササイズになると考えて良いのではないか。
    • 国土の各地域が均衡ある形で発展することを強調することによって、なぜ北関東を分けるのかということが出てくる。意見を聞く時に、この部会でどういう問題意識を持っているのかを正しく伝えてほしい。
    • もっと圏域の議論が将来のためにやりがいのあるものと考えるべき。
    • もっと地域が関心を持って議論してほしい。今回の意見照会が地方に行けばもっと議論してもらえるのではないか。

    〔地方公共団体、経済団体からの意見聴取について〕

    • 新潟県の扱いについては、今後の意見聴取の結果をよく見ないといけない。
    • 計画を作る際に地方の意見がベースになると思っており、この点を強調して意見を聞くべきではないか。
    • 今回の4通りの検討案はこれまでの議論を集約し、今後の議論のたたき台として作ったものであり、中央で押しつけるというイメージを与えないように気をつけてほしい。

    〔その他〕

    • 港や空港はスケールメリットが出てくるものであり、それぞれの地域が欲しがるのはわかるが、みんな重要と言っては競争力を持たない。それぞれの特長をつけるのが広域圏の役割ではないか。
    • 国土計画もアジアとの競争と協調が必要であり、地域計画も日本のためだけではなく近隣諸国にも影響が及ぶ。
    • 圏域のプレゼンスが大事だと言っていたが、圏域を考える以上はどの国の人に聞いてもその地方がわかるというのは大事である。また圏域をつくることによってそういうものも出てくるのではないか。

    (速報のため、事後修正の可能性があります)


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