(6)運賃及び用船料に係るコスト負担の適正化

船舶の安定的整備や良質な内航船員の安定的確保等を図るには、それを賄えるだけの運賃及び用船料収入の確保が必要不可欠であり、このため、内航海運の輸送効率化を推進しつつ、運賃及び用船料に係るコスト負担の適正化を図る必要がある。
(7)経営基盤の強化を目的とした抜本的な構造改善の推進

内航海運業者の大半は、財務体質、経営体質等の経営基盤が脆弱な中小企業であり、今後とも中小零細性を克服できない場合は、内航船員の安定的確保をはじめ上記の諸課題に的確に対処することが困難となり、その結果として良質な輸送サービスの安定的かつ効率的な提供という内航海運の使命に重大な支障を及ぼすおそれがある。そこで、内航船舶貸渡業者を中心に、小規模な事業者の集約合併、協業化等による事業規模の拡大、円滑な転廃業等を通じて経営基盤強化を目的とした抜本的な構造改善を推進していく必要がある。