運輸分野国際協力ビッグプロジェクト

 I.北京〜上海高速鉄道

 現在中国においては、北京−上海間1,300kmに高速鉄道を建設するプロジェクトが計画されています。この北京−上海高速鉄道については、一日数十万人の利用者が想定されており、我が国が世界に誇る新幹線システムをベースとして協力することによって、両国国民にわかりやすい、象徴的なプロジェクトとなるものと考えています。
 このため、我が国としては本プロジェクトを21世紀における日中両国友好のシンボルとして、官民挙げて積極的に協力する考えであり、平成11年7月には、小渕総理(当時)が朱鎔基総理に対し、また、二階運輸大臣(当時)が、12年1月及び5月に江沢民国家主席等に対して、このような我が国の協力の考え方を表明しました。
 運輸省としては、引き続き関係省庁、民間関係者と連携し、本件について積極的に取り組む考えです。

 II.長江(揚子江)水運開発

 拡大を続ける中国沿岸部と内陸部の経済格差を是正するため、中国政府は第9次5ヶ年計画において、揚子江等を活用した内陸水運の整備を位置づけている。
 運輸省は、平成7年度より、長江の内陸水運整備への協力方策に関する調査を実施する等、積極的にこれを支援することとしている。

 III.シルクロード鉄道

 中国から中央アジア諸国を経由してアジア・欧州間を結ぶシルクロード鉄道の整備は、ソビエト崩壊による経済的混乱の続く中央アジア諸国にとり、鉄道による輸出入品の輸送量の増加及び観光開発の促進が期待できる等、経済発展に結びつくことから、運輸省としてもシルクロード鉄道の整備に向けた支援を積極的に推進する方針である。

 IV.メコン圏開発

 インドシナ地域の紛争の沈静化に伴い、各種地域フォーラム等で運輸インフラ整備、観光開発を含めたメコン圏の地域開発構想が検討されており、このような中、マレイシアのマハテイール首相がアジア縦断鉄道構想を提唱したが、運輸省としても将来の我が国の協力可能性等の予備的検討を開始している。


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