国土交通省では、10月18日から29日に愛知県名古屋市で開催された生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)において、会議期間中に5つのサイドイベントを開催いたしました。各イベントの概要をお知らせします。
1.沿岸域の生物多様性~沿岸域の再生を通じた地球環境改善対策~
<日時>10月20日(水)15:00~18:00 生物多様性交流フェア会場
<概要>沿岸・海洋がもたらす生態系サービスに関連し、閉鎖性海域等における水質改善に関する研究成果や環境再生技術を紹介するとともに、里海、ブルーカーボンといった地域活性化、地球環境問題への貢献という新たな視点を交え、これからの「沿岸域の再生」の意義や方向性について議論した。
<パネラー>
磯部 雅彦 氏(東京大学副学長)
武内 和彦 氏(国連大学副学長)
土屋 誠 氏(琉球大学教授)
中村 由行 氏(独立行政法人港湾空港技術研究所 研究主監)
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2.都市と生物多様性
<日時><日時>10月20日(水) 18:15~19:45 名古屋国際会議場イベントホール
<概要>都市における生物多様性の重要性と、生物多様性保全を進めていくための我が国の緑地空間の保全、再生、創出の取組ならびに市民参画によるマネジメントなどについて、情報発信した。
<パネラー>
香坂 玲 氏(名古屋市立大学 准教授)
井本 郁子 氏((株)緑生研究所、NPO法人地域自然情報ネットワーク 副理事長)
小林 達明 氏(千葉大学 教授)
山下 博美 氏(名古屋大学 特任准教授))
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3.内陸水の生物多様性保全
<日時>10月22日(金)18:15 ~19:45 名古屋国際会議場内白鳥ホール
<概要>生物多様性の保全の観点から河川等の内陸水が果たすべき役割について考えるため、多自然川づくり等の具体的取組や、応用生態工学的視点からの検討の取組、今後の取組の発展の方向について国際的視点も含めた議論を行った。
<パネラー>
萱場 祐一 氏(独立行政法人土木研究所自然共生研究センター長)
島谷 幸宏 氏(九州大学教授)
関 健志 氏(財団法人日本生態系協会事務局長)
辻本 哲郎 氏(名古屋大学大学院教授)
4.開発と生物多様性保全の調和 ~社会資本整備における日本の経験・技術~
<日時>10月26日(火)13:15~14:45 名古屋国際会議場211B
<概要>今後開発が見込まれる諸外国に、我が国の社会資本整備における取組をはじめ、大規模事業における環境配慮、自然再生の取組、建設業の有する技術など、生物多様性に配慮した日本の取組(経験・技術)を紹介した。
<パネラー>
辻本 哲郎 氏(名古屋大学教授)
藤森 祥弘 氏(国土交通省総合政策局技術参事官)
磯部 雅彦 氏(東京大学副学長)
竹谷 栄一 氏(中日本高速道路株式会社 執行役員 企画本部副本部長)
山田 順之 氏(鹿島建設株式会社 環境本部地球環境室次長)
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5.ダイナミックな大地に生きる-急峻な山地から外洋まで-
<日時>10月22日(金)10:30~12:15 生物多様性交流フェア会場
<概要>日本列島の地形・地質・気候の厳しい沿岸・山間の地域で、自然への知恵にもとづき、今日の技術も導入しながら生きている日本人の姿を、防災および生態系保全の観点から中部地方の事例を中心に紹介した。また、世界の状況について、国際的知見をもつ外国人専門家からの話題提供者をCOP10参加者からお願いし、討論を行った。
<パネラー>
清野 聡子 氏(九州大学大学院工学研究院環境都市部門准教授)
青木 伸一 氏(豊橋技術科学大学 環境・生命工学系 教授)
アディカリ ヨガナス 氏((独)土木研究所水災害・リスクマネジメント国際センター専門研究員 )
安保 辰巳 氏(中津川市 災害対策協議会 事務局)
伊藤 和久 氏(愛知県建設部河川課 課長)
小林 俊彦 氏((財)妻籠を愛する会 理事長)
田中 雄二 氏(NPO法人表浜ネットワーク 代表)
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