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『21世紀国土交通のグランドデザイン』策定の進め方 |
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所管公共事業の徹底的な見直しと改革の方向を踏まえた検討や取り組み |
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去る6月21日、国土交通省では、「国土交通省における公共事業改革への取組」をとりまとめたところであり、これに従って、所管公共事業の聖域なき徹底的な見直しと改革を進め、その過程で、現行制度をはじめ各種のフレームや長期的目標などを見直していくこととなります。
この場合、既に計画されている事業についても、聖域なき検討の対象とし、どの事業に重点化すべきか、なにを優先すべきか、計画どおり貫徹すべきかについて、国民的議論を展開し、その過程で共通の認識を持つことが必要です。
また、さらにその先20〜50年後の将来構想についても、いつまでにどこまで具体化するのかなど、国民的な議論が必要となります。
その際、地方が主体となって、県益を超えて地方ブロックという広域的な立場からの議論を重視し、潜在力を発揮し、国際競争力を有する自立した都市と地方の圏域を構築することが重要です。
さらに、単なるインフラ整備・ハード施策にとどまらず、環境・IT・観光・文化などの観点や、ソフト・ストック・質の重視など、新たな発想、創意工夫に基づく21世紀型の社会資本整備などの具体策も盛り込むこととしています。 |
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国民各層や地方公共団体をはじめ関係者の皆様からのご意見・ご提案 |
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今後、国土交通省としては、自らの取組みにあわせ、以下の通り、国民各層から広くご意見・ご提案を頂きながら、グランドデザインの成案を策定する予定です。 |
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イ) |
一般国民の方々を対象にしたパブリック・インボルブメント(PI) |
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『グランドデザイン(案)』について、21世紀型公共事業を具体的に進める上での第一歩とするため、PI方式で、国民各層から、今後の社会資本整備に関して、公共事業へのできるだけ早い段階からの住民参加のあり方や、ストック・質の重視の時代にふさわしい手法など、新たな発想や創意を生かしたご意見・ご提案を頂きます。 |
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ロ) |
国土交通地方懇談会等での意見集約 |
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また、上記@と併せて地方支分部局を通じて、国土交通地方懇談会のメンバー(都道府県知事及び政令市長、産業経済界の代表者等)や全国 3,224の市町村など広く関係者に周知し、地方懇談会において、国と地方が適切な役割分担の下に、地域のことは地域が考え決めていくとの考え方に立ち、地方ブロック単位で地域が主体となり、県益を超えた広域的な視点を重視しながら、協調・協力し、共通認識の形成に向けて、ご意見・ご提案を集約します。
国土交通省では、これらを通じて皆様から頂いたご意見・ご提案を今秋を目処にとりまとめ、公表する予定です。 |
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『21世紀国土交通のグランドデザイン<2001年度版(仮称)>』の策定 |
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今回公表する『グランドデザイン(案)』をもとに、経済財政諮問会議の基本的な方針や、都市再生本部の検討などとも整合をとりながら、上記(3)の通り検討を行い、平成13年度末を目途に、『21世紀国土交通のグランドデザイン<2001年度版(仮称)>』をとりまとめ、公表する予定です。
国土交通省としては、公共事業改革への取組みにあわせ、こうした国民参加による共創・協働のグランドデザインづくりを通じて、21世紀初頭の国土の骨格や交通体系の具体的な姿を明らかにすることにより、より透明で効率的かつ重点的な21世紀型公共事業への転換と、国際競争力の源泉となる活力・魅力に溢れた人と国土の実現を目指します。
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