協働・連携の取組み事例HOME

2.広瀬川の清流を守る会の各種取組み(宮城県)

1.協働・連携体制
 「広瀬川の清流を守る会」は、仙台市の100万人都市達成を機会に、広瀬川の水環境を守りながらまちづくりを考えていくことを目的として、市民の有志により平成11年5月に発足した。官や一般市民等と連携しつつ、シンポジウム、イベントや公開講座等を開催する等積極的に活動している。なお、平成13年3月にNPO法人化を予定している。

2.実施内容・実施状況等
広瀬川沿いの堀に蛍水槽を設置し、自然と生物の愛護及び地域交流を実施。
広瀬川に関わる身近な話題等の公開講座を定期的に実施。
「ビオトープ構想」や「防災とまちづくり」について、仙台市へ提案を行う。
平成11年9月20日に、仙台市の人口100万人都市達成を機会に、仙台の象徴である「広瀬川」の清流を未来に引き継ぐため市民の立場から考えることを目的として「広瀬川市民シンポジウム」を実施。その際に仙台工事事務所長パネラーとして参加していただくとともに、「広瀬川パネル展」を同時開催。
ホタル観賞会、河川清掃等の活動を行うほか、平成12年8月26日に「政宗さんの川狩り(市民の手による仙台開府400年プレ記念イベント。子供達に遊びを通して水環境を考えてもらうことも目的)」を実施。

3.課題・問題点等
NPO(市民団体)活動は、別に本業があり副業的に運営しているため、NPOとして専業化するための人的・経済的なマネジメントが課題
市民を巻き込んだ広域的活動を展開するためには、市民性、社会性、公共性といった観点からの人・もの・情報をどのようにマネジメントするかが課題。
現行契約制度ではNPOもコンサル(協会等)と同じ扱いになるものと思われるが、NPOとコンサルを一緒に競争入札に付すのではなく、ケースに応じてNPOと契約を結びやすい新しい契約制度の確立を希望する。

4.行政
NPO等との連携に向けた施策の展開について、「良識に基づく官民対等のパートナーシップ」をテーマに具体化を期待する。
行政の組織として、片手間ではなく、行政目的の1つとして専門の総合行政コーディネーターとしてのセクションの新設を望む。


《「正宗さんの川狩りでの活動状況」》


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