協働・連携の取組み事例HOME

14.RACDA等による路面電車導入の取組み(岡山県)

1.協働・連携体制
 RACDA(路面電車と都市の未来を考える会)は、路面電車を中心に岡山の未来の街づくりを多面的に考える市民団体として、平成7年10月に発足した。
 市民の立場から人と環境にやさしい路面電車と都市の未来を考え、利用しやすい公共交通システム実現をめざしている。
 路面電車環状化構想の導入にあたっては、都市局の「路面電車走行空間開発事業」として岡山市が取り組んでいること、また、直轄国道路線(国道53号)に路面電車が存在することや中心市街地活性化に寄与することから、まちづくりや路面電車導入等に関するイベントに建設省として関わっている。
 また、平成12年11月1日に岡山市は、市役所筋に路面電車を導入した場合の影響を調査する社会実験にあたり「岡山市交通社会実験実行委員会・幹事会」を発足(事務局:岡山市)させた。この委員・幹事にRACDAもメンバーに加わっている。

2.実施内容、実施状況等
RACDAの活動は、路面電車の活用に関する研究、要請活動、視察、社会実験などを行うことによって市街地の活性化を目指している。
近年では、マイカーの乗り入れを規制し公共交通のみ乗り入れ可能な空間であるトランジットモールに関する社会実験などを協働・連携して実施している。
・平成11年9月19日:西川トランジットモール社会実験
(建設省後援、RACDA共催)
・平成11年11月28日:県庁通りトランジットモール社会実験
(建設省、RACDAともに共催)
・平成12年5月21日:後楽園通り歩行者天国
(建設省後援協力、RACDA共催)
岡山市では、国際・福祉都市を見据えた街づくりを進めているなかで、空洞化、交通渋滞、環境悪化等の問題を抱える中心市街地を「人間優先の生活空間」に再生し、訪れる人でにぎわう「交流空間」として形成することを目指している。

3.課題、問題点等
地球温暖化対策をはじめとする21世紀の豊かな社会づくりにむけての日本の積極的な行動に世界的な関心が集まっているなか、市民が交通やまちづくりの問題についても積極的に意見を述べていかなければならない。
同時に、市民運動の様々な限界をクリアするため、公共交通機関やまちづくりに対して建設省にも積極的な施策の立案と実践をおおいに期待する。


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