兵庫県南部地震においては、街区内部の火災による被害が極めて大きく、市街地火災に対する安全性向上対策の重要性が、あらためて指摘された。また、その後の市街地復興のまちづくりでは、平常時からの住民参加に基づくまちづくり・防災対策の必要性が指摘されており、これらの活動を支援するための技術の開発が強く求められている。
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そこで、本プロジェクトにおいては、従来の延焼遮断帯・避難地・避難路対策といった、都市の骨格を形成する都市計画的防災対策に加えて、街路、都市河川、公園・緑地、空き地等、地区内の施設などや、耐火性能を有する建築物等が市街地火災に対してどのような延焼抑止効果を有するのかを明らかにするとともに、地区防災性能の評価手法を整備し、さらに地区防災性能向上のための効果的対策技術を開発する。また、住民参加を含めた防災まちづくりの立場から、地区レベルの防災性能を向上させる推進方策について研究・開発を行う。
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