技術研究開発の概要
平成14~16年度/総合技術開発プロジェクト
自然共生型国土基盤整備技術の開発(新規)
 人間が生活を営む都市の環境は、都市を含む流域圏における水循環と水を介した物質循環、生態系から大きな恩恵と影響を受けている。我が国の流域圏では、都市化の進行や森林の管理不足などにより、水・物質循環、生態系の変調が進行してきており、それに起因する都市環境の劣化が深刻化してきている。人間が自然の恩恵を享受できる都市環境を取り戻すためには、流域圏全体を視野に入れた、環境実態の把握、自然や森林・農地の保全、大気汚染抑止対策等と並び、水循環の保全やエコロジカルネットワークと両立し、さらには水循環や生態系の回復・再生を通じた自然共生型都市再生を実現するための国土整備を展開していく必要がある。
 本プロジェクトは、都市及びそれを取り巻く流域圏全体を視野に入れた水質・水量等水環境の回復、水循環による都市の熱環境等の調整機能の回復、生態系の保全・再生等を遂行する総合的・戦略的な自然共生型国土基盤整備プログラムの立案手法を確立することを目的とし、水物質循環の再生技術、エコロジカルネットワークと国土基盤整備を両立させるための技術の開発、関連情報基盤の整備、事業効果の評価・合意形成手法の開発を行うとともに、モデル流域圏への試行適用を通じて、社会・法制・技術的な課題の解決策を明らかにするものである。

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担当●国土技術政策総合研究所 環境研究部 吉川部長 
0298-64-2211 (内3311)
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