最終処分場に占める廃棄物の26%が建設廃棄物であり、不法投棄量の60%は建設廃棄物である。再資源化等率の目標値である95%に対して、リサイクル率は土木で91%、建築で73%にとどまっている。高度成長期を通じて、大量に建設・供給されてきた施設の劣化や陳腐化等による更新需要は、近年中に集中的に高まると予想され、このまま更新されれば財政事情を悪化させ、また廃棄物の最終処分場が逼迫するなど環境制約が顕在化し、不法投棄等の社会問題を引き起こす可能性もある。一方、これら大量に建設・蓄積された施設は、地域における社会資本ストックを形成し、国民生活や経済活動を支える重大な役割を担っている。
そこで、本プロジェクトでは、国・地方の財政事情を勘案し、廃棄を抑制する取組み(リデュース)を行いつつ、社会資本ストックの機能及びそのサービス水準を維持してゆくため、全ての施設の構造的劣化や社会的陳腐化の実態および多様な維持管理・更新手法の適用による機能向上効果を適切に評価・予測した上で、環境、財政制約を踏まえ最も合理的に社会資本ストックを管理運営する手法を評価・選択するための「戦略的ストックマネジメント計画システム」の開発を行う。
↓クリックで拡大表示(141KB) →PDFはこちら(1.1MB)

|