・通信施設のうち多重無線設備については、地震動による鉄塔(信濃川河川事務所妙見堰管
理支
所)、設備の一部に被害を生じたが、事務所、出張所等の出先機関の通信途絶は無く、初動時の通信手段は確保された。
・光ファイバネットワークは国道17号(川口町天納地先)及び国道117号1箇所で被害を受けたが、
幹線系(本局〜事務所間の通信系)は機能を維持し運用された。しかし、支線系(カメラ、センサー等の端末通信系)の一部が被害を受けた。
・移動無線設備は、地震による被害は無く、災害情報の収集や伝達に活用された。
・電気施設関係では、震源地を中心に広域的な停電が発生したが、予備発電機、直流電源等が稼働して電源を供給することができた。
・情報施設のうち、監視カメラ、道路情報板等の施設が停電により機能障害を生じた。その他の主要な情報システムは概ね正常に機能したが、一部のセンサー等
は
地震動、停電の影響を受け、欠測や誤動作が生じた。
・各施設の被災全般状況(北陸地方整備局調査)
以下の2カ所で特に大きな障害が発生した。
○通信鉄塔:信濃川河川事務所妙見堰管理支所鉄塔基部損傷
○光ファイバ:国道17号川口町天納地先の一部ケーブル断
・電気通信施設被害状況調査((社)電気通信技術協会調査団)
平成16年11月8日〜12日まで(社)建設電気技術協会が新潟県中越地震における電気通信施設の被害状況調査を実施した。