産業連関表は、複雑にからみ合っている経済の実態を投入、産出の相互関係において一覧にした統計表である。
これにより、産業相互間の取引関係、家計の消費構造、産業毎の輸出・入関係等が把握できるのをはじめ、産業の建設投資依存度及び建設投資の資産誘発効果等が把握できる。
さらに、経済の将来予測や経済政策の効果の測定・分析等に展開させることもできるなど、今や経済分析において欠くことのできない分析用具の一つとなっている。
建設省では、11省庁共同で作成される国の産業連関表に参画するとともに、一般的な経済分析に加え、建設投資や公共投資等の経済効果分析、建設業の構造分析等に資するため、建設省独自で3種類の産業連関表を作成している。
一つは、国の産業連関表を受けて5年毎に作成される「建設部門分析用産業連関表」であり、
二つめは、経済・社会構造の急速な変化に対応できるよう前記の産業連関表のほぼ中間年次に作成される「建設部門延長産業連関表」であり、今回で3回目の作成となる。
三めは、地域経済分析のために作成される「建設部門地域間産業連関表」である。
今回の「建設部門延長産業連関表」は、特にバブル経済崩壊過程の年次に当たったことから、1992年、93年、94年と3カ年分の表を作成し、更に景気ピーク時との時系列分析が可能なように名目表と並んで実質表も作成した。
分析事例は、これらの表を利用して行ったものである。