運輸経済月例報告 今月のトピックス 運輸経済月例報告 平成8年6月のトピックス



  〜 平成8年上半期の国内輸送量(月例ベース) 〜
 貨物輸送 各輸送機関とも対前年同期比で伸び率は低いもののプラス
 旅客輸送 バス(東京)、タクシー(東京)は対前年同期比で
         マイナス、JR旅客、民鉄及び航空はプラス

(国内貨物輸送の動向)

  8年上半期(1月〜6月)の我が国の景気は、緩やかながら回復の動きを続けている。こうした中で、8年上半期における貨物輸送量の動向をみると、各輸送機関とも対前年同期比で伸び率は低いもののプラスとなっている。
  JR貨物は、7年1月の震災の影響等により対前年同期比で2期連続のマイナスからコンテナの増加により 1.3%増とプラスに転じている。
  貨物自動車は、特別積合せトラックが宅配貨物の好調な動き等により、また、一般トラックが家電、パソコン等の輸送が堅調であり、それぞれ 1.6%増、 1.5%増となっており、ともに5期連続のプラスが続いている。
内航海運(貨物船)は、鉄鋼が減少する一方でセメントが増加し 0.4%増と低い伸びとなっているものの、4期連続のプラスが続いている。
航空は、震災による需要増があった前年の上半期のレベルを維持し、 3.1%増と5年上半期以来7期連続のプラスが続いている。

(国内旅客輸送の動向)

  個人消費は緩やかな回復傾向にあり、旅客輸送は、バス(東京)、タクシー(東京) を除いて、その他の輸送機関は対前年同期比で伸び率は低いもののプラスとなっている。
JR旅客は、震災の影響によりマイナスとなった7年上半期に対し対前年同期比で1.5%増となり、2期連続のプラスが続いている。また、民鉄は、 0.3%増と4年下半期以来のプラスとなったものの、低い伸びとなっている。
バス(東京)は、 3.8%減と4年下半期以来8期連続のマイナスが続いている。
タクシー(東京)は、 0.2%減と7年3月の値上げの影響等により7年上半期以来3期連続のマイナスが続いている。
航空は、震災による需要増があった前年の上半期のレベルを維持し、 0.9%増と6年上半期以来5期連続のプラスが続いている。