（貨物輸送）

１０月の貨物輸送は、前年同月比で航空等が増加したものの、その他は減少した。

　 ＪＲ（貨物）のうち、コンテナは、農産品、食料工業品等が減少したものの、化学工業品、繊維工業品等が増加したため、前年同月比で4.4％増、車扱は全品目とも減少したため同 9.4％減、全体では同3.1％減であった。

　なお、９年１１月（速報）は、コンテナが同0.5％増、車扱が同13.1％減、全体では同7.1％減となっている。

　 貨物自動車のうち、特別積合せトラックは、前年同月比で0.7％減（調査対象２７社のうち２４社の暫定値）となった。

　一般トラックは、同0.4％減となった。

　なお、宅配貨物取扱個数は、前年同月比7.3％増（同上）となった。

　 内航海運のうち、貨物船は、砂利・砂・石材、石炭等が増加したものの鉄鋼、セメント等が減少したため、前年同月比で1.3％減となった。

　油送船は、白油が減少したものの黒油が減少したため、同4.1％減となった。

　 外貿コンテナ（９月分）は、輸出は前年同月比4.0％増、輸入は同0.2％減となった。

　 自動車航送定期航路は、自動車航送台数は前年同月比0.5％増、旅客数は同4.5％増となった。

　 航空は、国内線は前年同月比2.3％増となった。また、９年１１月（速報）は同1.3％増となっている。

　一方、国際線は同8.4％増となり、９年１１月（速報）は同3.4％増となっている。

なお、外国航空会社を含めた新東京国際空港及び関西国際空港の輸出入（継越貨物を除く）をみると、輸出は、前年同月比32.7％増、輸入は同1.1％減となった。

９年１１月は、輸出は前年同月比21.6％増、輸入は同1.7％減となっている。

１０月の旅客輸送は、前年同月比で航空が増加したものの、その他は減少した。

　 ＪＲ（旅客）は、前年同月比0.5％減となった。このうち、定期旅客は同1.3％減、定期外旅客は同1.0％増、新幹線旅客は、北陸新幹線（高崎〜長野）の開業もあり、同6.1％増であった。

　 民鉄は、前年同月比0.9％減となった。このうち、定期旅客は同1.8％減、定期外旅客は同0.4％増であった。

　なお、９年１１月（速報：１５社）は、前年同月比2.0％減となり、このうち、定期旅客は同2.2％減、定期外旅客は同1.7％減となっている。

　バス（東京１０社）は、前年同月比2.1％減となった。

　なお、高速バス（関東圏−近畿圏間）は、同7.4％増となった。

　 （注）関東圏（１都３県）、近畿圏（２府４県）の３３系統対象。

　 タクシー（東京）は、前年同月比2.2％減となった。実働率でみると同2.1ﾎﾟｲﾝﾄ減の89.6,実車率でみると同0.8ﾎﾟｲﾝﾄ減の46.9となった。

　 なお、９年１１月（速報：３５社）は、前年同月比4.6％減となっている。

　航空は、国内線は、前年同月比6.2％増となった。このうち、幹線は同8.6％増、ローカル線は同4.8％増であった。

　一方、国際線は、同3.2％増となった。

　なお、９年１１月（速報）は、国内線は前年同月比4.5％増、このうち、幹線は同7.8％増、ローカル線は同2.6％増となっている。国際線は同5.4％増となっている。

　出入国の動向（速報）をみると、出国日本人数は、前年同月比1.4％減となった。入国外客数は同14.5％増となった。

　 旅行取扱額（主要33社）は、国内旅行は前年同月比5.5％増、海外旅行は同0.5％増となった。

　 なお、９年１１月（速報：４社）は、国内旅行は前年同月比0.8％減、海外旅行は同4.7％減となっている。

　 ホテル（東京及び大阪１５ホテル）の稼働率は、前年同月比0.3ポイント増の84.5となった。

　 なお、９年１１月は、前年同月比1.1ポイント減の86.8となっている。

　 新車登録台数は、前年同月比で13.1％減となった。このうち、旅客車は同13.0％減（普通車同19.9％減）、貨物車同13.1％減となった。

　 なお、９年１１月は、前年同月比23.5％減（旅客車同23.9％減、貨物車同22.0％減）となっている。

　 軽自動車新車販売台（軽二輪車を除く）は、前年同月比5.2％減（軽乗用車同4.0％減、軽貨物車同6.7％減）となった。

　 なお、９年１１月は、前年同月比9.7％減（軽乗用車同11.2％減、軽貨物車同9.0％減）となっている。

　 自動車保有車両数は、前年同月比1.8％増であった。

　 なお、自動車保有車両数のうち登録自動車車両数の９年１１月は、前年同月比1.7％増となっている。

　 高速道路（日本道路公団）の利用台数は、前年同月比1.8％増となった。

　 なお、９年１１月は、前年同月比0.1％増となっている。

運輸経済指標データ1〔SYLK形式〕