運 輸 経 済 の 動 き 運輸経済の動き  (平成9年3月)


(貨物輸送)

  3月の貨物輸送は、前年同月比でJR貨物、内航海運(油送船)が減少したものの、その他は4月からの消費税引き上げに伴う先買い需要による荷動きの活発化もあり増加した。

  JR(貨物)のうち、コンテナは、全品目とも増加したため、前年同月比で11.8%増、車扱は全品目 とも減少したため、同11.4%減、全体では同 1.9%減となった。
 なお、9年4月(速報)は、コンテナが同4.1%増、車扱が同11.4%減、全体では同4.5%減となっている。
  貨物自動車のうち、特別積合せトラックは、化学工業品、食料工業品等が増加したため、全体では、前年同月比10.2%増となった。
  一般トラックは、同3.3%増となった。
  なお、宅配貨物取扱個数は、前年同月比11.7%増となった。
  内航海運のうち、貨物船は、石炭等が減少したものの、セメント、石灰石等が増加したため、全体では、前年同月比で6.2%増となった。
  油送船は、白油、黒油ともほぼ前年並みに推移し、全体では、同0.3%減となった。
  外貿コンテナ(2月分)は、輸出は前年同月比 1.3%減、輸入は同 10.5%減となった。
  自動車航送定期航路は、自動車航送台数は前年同月比 13.0%増、旅客数は同13.6%増となった。
  航空は、国内線は前年同月比 10.1%増となった。また、9年4月(速報)は同5.1%増となっている。
  一方、国際線は同 13.4%増となり、9年4月(速報)は同16.4%増となっている。
  また、外国航空会社を含めた新東京国際空港及び関西国際空港の輸出入(継越貨物を除く)をみると、 輸出は、前年同月比31.3%増、輸入は同0.4%増となった。
  なお、9年4月は、輸出は前年同月比40.9%増、輸入は同4.6%減となっている。
  普通倉庫(大手21社)(9年1月〜3月)は、入庫高で前年同期比2.4%増、保管 残高で同6.1%増、倉庫回転率で同2.0ポイント減の46.1となった。
  冷蔵倉庫(東京都所在事業所)(9年1月〜3月)は、入庫高で前年同期比3.8%減 、保管残高で同10.1%増、倉庫回転率で同5.3ポイント減の36.4となった。


(旅客輸送)

  3月の旅客輸送は、前年同月比でバス、タクシーが減少したものの、その他は増加した。このうち、JRと民鉄は、4月からの消費税引き上げに伴う運賃値上げによる先買い需要の影響が表れたものである。

  JR(旅客)は、前年同月比9.6%増となった。このうち、定期旅客は同12.7%増、定期外旅客は 同5.0%増、新幹線旅客は、同3.6%増であった。
  民鉄は、前年同月比6.2%増となった。このうち、定期旅客は同7.7%増、定期外旅客は同4.2%増であった。
  なお、9年4月(速報:15社)は、前年同月比1.2%減となり、このうち、定期旅客は同1.8%増、 定期外旅客は同6.4%減となっている。
  バス(東京10社)は、前年同月比1.7%減となった。
  なお、高速バス(関東圏−近畿圏間)は、同6.7%増となった。
  (注)関東圏(1都3県)、近畿圏(2府4県)の33系統対象。
  タクシー(東京)は、前年同月比0.7%減となった。実働率でみると同2.6ポイント減の88.4実車率でみると 同0.2ポイント減の49.0となった。
  なお、9年4月(速報:35社)は、前年同月比2.4%減となっている。
  航空は、国内線は、前年同月比8.3%増となった。このうち、幹線は同9.8%増、ローカル線は同7.3%増であった。
  一方、国際線は、同5.9%増となった。
  なお、9年4月(速報)は、国内線は前年同月比4.8%増、このうち、幹線は同8.1%増、ローカル線は同2.8%増となっている。 国際線は同8.9%増となっている。
  出入国の動向(速報)をみると、出国日本人数は、前年同月比3.0%増となっている。 入国外客数は同12.6%増となっている。
なお、9年4月(速報)は、出国日本人数は、4.6%増、入国外客数は同9.9%増となっている。


(輸送関連)
  旅行取扱額(主要33社)は、国内旅行は前年同月比7.0%増、海外旅行は同0.2%減となった。
  なお、9年4月(速報:4社)は、国内旅行は前年同月比8.4%減、海外旅行は同1.9%増となっている。
  ホテル(東京及び大阪15ホテル)の稼働率は、前年同月比3.4ポイント増の80.0となった。
  なお、9年4月は、前年同月比3.0ポイント増の77.5となっている。
  新造船受注量(9年1月〜3月)は、総トン数で前年同期比19.9%減となった。
  一方、竣工量(9年1月〜3月)は、総トン数で前年同期比18.2%増となった。
  新車登録台数は、4月からの消費税引き上げによる先買い需要の影響で、前年同月比で 12.3%増となった。このうち、旅客車は同13.6%増(普通車同13.2%増)、貨物車同5.8%増であった。
  なお、9年4月は、前年同月比13.1%減(旅客車同10.4%減、貨物車同24.0%減)となっている。
  
  軽自動車新車販売台数(軽二輪車を除く)は、4月からの消費税引き上げによる先買い需要の影響で、前年同月比7.7%増(軽乗用車同21.1%減軽貨物車同6.0%増)となった。
  なお、9年4月は、前年同月比21.4%減(軽乗用車同21.1%減、軽貨物車同21.1%減)となっている。
  自動車保有車両数は、前年同月比2.4%増であった。
  なお、自動車保有車両数のうち登録自動車車両数の9年4月は、前年同月比2.4%増となっている。
  高速道路(日本道路公団)の利用台数は、前年同月比4.7%増となっている。
  なお、9年4月は、前年同月比1.9%増となっている。

運輸経済指標データ1〔SYLK形式〕


運輸経済指標データ2〔SYLK形式〕


運輸経済指標データ3〔SYLK形式〕


運輸経済指標データ4〔SYLK形式〕


運輸経済指標データ5〔SYLK形式〕


運輸経済指標データ6〔SYLK形式〕


運輸経済指標データ7〔SYLK形式〕


運輸経済指標データ8〔SYLK形式〕


運輸経済指標データ9〔SYLK形式〕


運輸経済指標データ10〔SYLK形式〕


運輸経済指標データ11〔SYLK形式〕