・貨物輸送は、1〜3月は増加、4月以降は減少傾向、11月以降大きく減少 ・旅客輸送は、航空を除いて低調が続く |
○ | JR貨物は、他の輸送機関が増加した1〜3月にも減少となり、年間を通じて減少傾向を示した。コンテナは好調を維持したものの、車扱が大幅な減少を続けたことによる。 |
○ | 特積トラックは、1〜3月に大幅に増加し、4月に減少したものの、9月までは堅調に推移したが、10月以降減少に転じ、11月には過去最大の減少となった。 |
○ | 一般トラックは、消費の低迷を受けて4月以降減少傾向にあった上に、鉱工業生産が落ち込んだため11月以降は大幅減となった。 |
○ | 内航海運は、他の輸送機関に比べ消費動向の影響を受けることが少なく、4月以降も増加していたが、貨物船は、6月から減少基調となり、鉱工業生産が落ち込んだ11月以降大幅減となった。また、油送船は、油輸送の合理化の影響もあり、年間を通じて減少した。 |
○ | 航空は、年間を通じて増加したものの、秋以降は増加幅が縮小してきている。 |
○ | JRは、新幹線が秋田新幹線(3月22日開業)及び北陸新幹線高崎・長野間(10月1日開業)の新線開業の効果等で増加傾向にあった他は、先買い需要の反動減から回復していない。 |
○ | 民鉄も、JRと同様な傾向であるが、減少幅はJRより大きい。 |
○ | バス(東京)は、臨海新都心に関連した新路線の好調等により、4月以降減少から横這いに転じたが、10月以降再び減少となった。 |
○ | タクシー(東京)は、景気停滞の影響を受けて減少傾向に歯止めがかからずにおり、実車率も過去最低のレベルを続けている。 |
○ | 航空は、年間を通じて好調に推移している。これは、幅運賃制、事前購入割引等による需要喚起に加え、東京国際空港(羽田)の新C滑走路の供用開始により、7月から20便の増便が行われたことによるものと思われる。 |