運輸経済月例報告 今月のトピックス 運輸経済月例報告 平成9年2月のトピックス



  〜 出入国旅客数の動向 〜  

    平成8年の出国日本人数は5年連続過去最高を更新
    入国外客数は4年ぶりに過去最高を記録

(出国日本人)

    ○ 平成8年の出国日本人数は、1,669万人で、前年比9.1%増と堅調に伸 び続け、5年連続して過去最高値を更新した。
 円安傾向にもかかわらず、出国日本人数が増加したのは、2月から4月にかけて前年の震災の反動による高い伸びを示した ことが大きく、また、海外パック旅行料金が比較的安定しており、海外旅行の割安感が続いていることによると思われる。 しかしながら、5月以降は、暦の関係で長期休暇がとりやすかった12月を除き1桁台の伸び率に終始しており、円安の影響が 若干現れてきているものと思われる。
 ○ 主要渡航先では、返還を前にした香港の伸びが大きく、韓国は減少した。
 ○ また、出国日本人を性別・年齢別にみると、女性の占める比率は平成8年には45.5%になっており、毎年一貫して シェアを伸ばしている。中でも20歳代の女性のシェアが大きい。

(入国外客)

 ○ 平成8年の入国外客数は、384万人で、前年比14.7%増と大幅な伸びを示し、平成4年の358万人を抜いて、 4年ぶりに過去最高値を記録した。
 これは、平成8年の外国為替相場が円安傾向で推移したこと、前年の阪神・淡路大震災による落ち込みの反動によるものと考えられる。
 ○ 入国外客を国籍別でみると、韓国及び台湾の伸びが大きい。韓国については、 関西地区への訪問客が多いことから、 震災の反動が現れたものと思われ、台湾については、観光客が殆どを占めることから、円安による我が国観光の割安感が影響していると思われる。