（貨物輸送）

４月の貨物輸送は、前年同月比で全機関とも減少した。

　 ＪＲ（貨物）のうち、コンテナは、食料工業品、繊維工業品等が増加したものの、生野菜 青果物、化学工業品等が減少したため、前年同月比で1.3％減、車扱は全品目とも減少したため、同18.5％減、全体では同10.1％減であった。

　なお、１０年５月（速報）は、コンテナが同9.8％減、車扱が同24.4％減、全体では同17.4％減となっている。

　 貨物自動車のうち、特別積合せトラックは、前年同月比で4.3％減（調査対象２７社のうち ２６社の暫定値）となった。

　なお、宅配貨物取扱個数は、前年同月比7.7％増（同上）となった。

　 内航海運のうち、貨物船は、砂利・砂・石材等が増加したものの、石炭、鉄鋼等が減少し たため、前年同月比で14.3％減となった。

　油送船は、黒油、白油とも減少したため、同2.0％減となった。

　 外貿コンテナ輸出は前年同月比3.3％減、輸入は同3.9％減となった。

　 自動車航送定期航路は、明石海峡大橋の開通による航路廃止等もあり、自動車航送台数は 前年同月比27.8％減、旅客数は同36.3％減となった。

　 航空は、国内線は前年同月比1.7％と減となった。また、１０年５月（速報）は同3.3％減 となっている。

　一方、国際線は同8.4％減となり、１０年５月（速報）は同0.1％減となっている。

また、外国航空会社を含めた新東京国際空港及び関西国際空港の輸出入（継越貨物を除く）をみると、輸出は、前年同月比2.9％減、輸入は同6.8％減となった。

１０年５月は、輸出は前年同月比2.6％減、輸入は同10.7％減となっている。

４月の旅客輸送は、前年同月比でバス、航空（国際線）、民鉄が減少したものの、その他は増加した。

　 ＪＲ（旅客）は、前年同月比0.3％増となった。このうち、定期旅客は同1.0％減、定期外 旅客は同2.6％増、新幹線旅客は、同2.7％増であった。

　 民鉄は、前年同月比0.5％減となった。このうち、定期旅客は同3.8％減、定期外旅客は同4.7％増であった。

　なお、１０年５月（速報：１５社）は、前年同月比1.4％減となり、このうち、定期旅客同は2.4％減、定期外旅客は同0.5％増となっている。

　バス（東京１１社）は、前年同月比3.9％減となった。

　なお、高速バス（関東圏−近畿圏間）は、同4.4％増となった。

　 （注）関東圏（１都３県）、近畿圏（２府４県）の３３系統対象。

　 タクシー（東京）は、前年同月比0.6％増となった。実働率でみると同1.8ﾎﾟｲﾝﾄ減の87.6、実車率でみると同1.0ﾎﾟｲﾝﾄ減の46.9となった。

　なお、１０年５月（速報：３５社）は、前年同月比5.1％減となっている。

　航空は、国内線は、前年同月比3.7％増となった。このうち、幹線は同8.7％増、ローカル線は同0.5％増であった。

　一方、国際線は、同0.9％減となった。

　なお、１０年５月（速報）は、国内線は前年同月比3.4％増、このうち、幹線は同7.6％増、ローカル線は同0.9％増となっている。国際線は同3.6％増となっている。

　出入国の動向（速報）をみると、出国日本人数は、前年同月比8.0％減となった。入国外客数は同3.5％減となった。

　なお、１０年５月（速報）は、出国日本人数は、3.4％減、入国外客数は同7.4％減となっている。

　 旅行取扱額（主要33社）は、国内旅行は前年同月比6.0％増、海外旅行は同7.8％減となった。

　 ホテル（東京及び大阪１５ホテル）の稼働率は、前年同月比5.2ポイント減の72.3となった。

　なお、１０年５月は、前年同月比5.6ポイント減の71.4となっている。

　 新車登録台数は、前年同月比で7.4％減となった。このうち、旅客車は同5.9％減（普通車同5.4％減）、貨物車は同19.3％減となった。

　なお、１０年５月は、前年同月比8.0％減（旅客車同4.8％減、貨物車同24.9％減）となっている。

　 軽自動車新車販売台（軽二輪車を除く）は、前年同月比1.6％減（軽乗用車同1.4％増、軽貨物車同5.5％減）となった。

　なお、１０年５月は、前年同月比5.6％減（軽乗用車同2.2％減、軽貨物車同9.8％減）となっている。

　 自動車保有車両数は、前年同月比1.5％増であった。

　なお、自動車保有車両数のうち登録自動車車両数の１０年５月は、前年同月比1.5％増となっている。

　 高速道路（日本道路公団）の利用台数は、前年同月比1.6％減となった。

　なお、１０年５月は、前年同月比0.7％減となっている。

運輸経済指標データ1〔SYLK形式〕