[海上警備体制等の充実・強化]
 海上警備体制等の充実・強化
 不審船事案、九州・沖縄サミット警備等複雑・大規模な警備事案の発生、密航・密輸・密漁等の国際的犯罪の急増など、海外から押し寄せる海上警備事案等に適切に対処するため、海上警備体制等の充実・強化を図る。
1. 平成11年6月政府においてとりまとめられた「能登半島沖不審船事案における教訓・反省事項について」を踏まえ、自衛隊との連携強化、巡視船・航空機の機能向上等を図る。
2. 平成12年7月に予定される九州・沖縄サミットの警備に必要な対策本部事務経費等を確保し、同警備に万全を期す。
3. 海上保安庁の情報収集・情報通信体制等の充実・強化を図るため、海上保安庁の陸上官署間の通信回線の高速・大容量化等を図る。
4. 国連海洋法条約や日韓漁業協定の締結に伴い、拡大した水域における監視取締体制の強化を図るため、巡視船艇、航空機の整備・機能向上、大陸棚調査等海洋調査の推進及び流出油防除体制の整備を図る。

      
(前年度予算)
    百万円       百万円
1.不審船事案への対応能力の強化 6,852 ( 249)
(1)自衛隊との連携強化(情報通信体制の強化)   39 (   0)
(2)巡視船・航空機の機能向上等 6,813 ( 249)
 A: 高速特殊警備船      3隻(継続) 4,527
 B: 夜間監視機能強化型ヘリコプター 2機(うち継続1機) 1,368
 C: 航空機用高性能監視レーダーの整備、装備の充実等 918
 
夜間監視機能強化型ヘリコプター高速特殊警備船
2.九州・沖縄サミット警備への対応(対策本部事務経費等) 415 (  0)
3.情報収集・情報通信体制等の充実・強化 373 (  169)
  (1)海上保安庁高度情報通信網(海上保安庁の陸上官署間の通信回線の高速・大容量化)の整備 305 (  133)
  (2)海上における遭難者の発見確率向上方策に関する調査研究、漂流予測プログラムの整備等 68 (  36)
○ 海上保安庁高度情報通信網
海上保安庁高度情報通信網
4.広域的哨戒体制等の充実・強化 12,502 (13,365)
  (1) 巡視船艇の整備・機能向上
   7隻(継続) (一部再掲)
8,704 ( 8,729)
  (2)広域哨戒・夜間監視能力に優れた航空機の整備
   5機(うち継続4機) (一部再掲)
2,664 ( 3,643)
  (3)大陸棚調査等の推進
  (大陸棚調査・海の基本図・アルゴ計画への参画等)
755 ( 697)
  (4)流出油防除体制の整備
  (大型油回収装置関連資機材等)
379 ( 296)
  合       計 14,247 (13,783)
(注)なお、不審船対策及びサミット対策をはじめとする海上警備体制等の充実・強化として12年度要求からの前倒し整備を含め、別途11年度2次補正予算に11,099百万円、同予備費に2,713百万円をそれぞれ計上している。



 海上警備体制等の充実・強化
 船舶の交通安全と運航能率の向上を図るとともに、外国船舶の航行安全にも資するた、各種航路標識の新設及び既設航路標識の視認性の向上等高機能化を推進するととも、特にふくそう海域における海上交通の安全性向上に資するため、伊勢湾海上交通情機構(海上交通センター)の整備を行う。
 また、地球温暖化問題にも配慮しつつ、太陽光等自然エネルギーを活用した航路標識整備を推進する。

   
(前年度予算)
    百万円       百万円
航路標識の整備
1.新  設 7,329 (7,257)
 (1)光波標識(72基)
 (2)伊勢湾海上交通情報機構(1群)
海上交通情報機構概念図
2.改良改修等
(1)航路標識の視認性の向上
(2)環境にやさしい航路標識の整備
環境にやさしい航路標識の整備

トップページへ 戻る