不動産プロフェッショナル国際マーケット会議(MIPIM)

MIPIM2004出展の概要

1 MIPIMへの参加目的

わが国において政府をあげて取り組んでいる都市再生を一層円滑に進める上では、国際競争力の強化や新産業の担い手となり、新規雇用の拡大にも通じる外資系企業の導入を図ることが有効です。このため、政府・地方自治体・民間不動産会社等による都市再生に関する支援や取組状況等について、積極的に「都市セールス」を行ない、外資系企業の誘致促進の一助とすることを目的として、MIPIMへ参加・出展しました。なお、日本政府としての出展は昨年に引き続き2回目となります。

2 開催期間・場所等

1) 開催期間:
平成16年3月9日(火)〜12日(金)
2) 場所:
カンヌ・フェスティバル会場(フランス)

3 出展等の概要

(1) 出展者(政府、地方公共団体、民間不動産会社等による共同出展)

国:
国土交通省、都市再生本部事務局
地方公共団体:
東京都、大阪府、大阪市、福岡市、川崎市
民間企業:
三井不動産(株)、三菱地所(株)、森ビル(株)、東京建物(株)、関西文化学術研究都市推進機構、民間都市開発推進機構

(2) Japanブースによる展示等

主たる展示内容等
  • 入り口広告スペース(9面マルチディスプレイ)
    • 日本ブース、ジャパンコンファレンス等の告知
  • ブースA(アンテナ・ブース、約60平方メートル、パネル・ビデオ・3D映像・日本橋絵屏風)
    • 都市再生に対する政府の取り組みをアピール
    • 東京、大阪、福岡、川崎、関西学研をPRし、企業進出や投資の対象としての日本の魅力を総合的にアピール
  • ブースB(展示イベントブース、約100平方メートル、パネル・ビデオ・3D映像)
    • 東京、大阪、関西学研の都市紹介及び投資環境の良さをアピール
    • 民間4社の具体的プロジェクト紹介
    • タッチパネルで操作できる東京、大阪の3D映像
    • 大阪ミニコンファレンスの開催

(3) Japan Conferenceの開催

各国からの参加者に日本の都市開発、建築に関する認識を深めてもらうため、伊藤滋氏、隈研吾氏による講演会を行った。講演会の後は会場前で寿司パーティーを開き、参加者との交流を深めました。

日時
3月10日(水)午後5時〜6時
テーマ:
「Changing Global Cities 〜 Accessible Japan〜」
スピーカー:
伊藤 滋 氏 :西欧諸国の都市との比較による日本の都市の紹介
隈 研吾 氏 :西欧諸国との比較による日本の建築の最新動向等の紹介
参加者数:
約100名(うち海外の参加者約70名)

(4) 交流のためのイベント

  • 3月9日午前10:30分〜:Japanブースのオープニングセレモニー(鏡開き)
  • 3月9日午後5時〜、10日午後6時〜、11日午後5時〜:寿司パーティー

(5) 広報

  • インビテーションカード作成による、日本ブースやコンファレンス等への勧誘
  • 取材への対応
    (例)大阪府がフランスのAFP通信から大阪のロボットについてインタビューを受けた。
  • 主催者が会期中に発行する「デイリーニュース」への記事の掲載。

4 出展効果(参加者の反応)

【行政等】

  • 国、自治体、民間等が一体となることにより、相乗的にPR効果が高められた。
  • 関西グループで連携することにより、とても充実した出展、ミーティングができた。
  • ディベロッパーが自分の都市への進出を検討してくれることになった。
  • ディベロッパーやリニューアルビジネスの企業などが大阪に興味を持ってくれた。
  • 下手なプロモーションを打つよりMIPIMに参加した方が即効性が高いと思う。
  • 外国の機関とお互いのプロジェクトを機関紙で紹介し合うことになった。
  • 他都市の開発事例が自分の都市の開発に大いに参考になった。
  • AFP通信社に記事にしてもらえたので、世界に向けて自分の都市をPRできた。
  • 日本政府機関としては2度目の出展であり、目的を持って日本ブースを訪れた客が増えた。(継続効果)

【民間】

  • 行政機関と一体で出展することにより、参加者の認知度が圧倒的に増加したとともにブース全体のエネルギーが大幅に向上した。
  • MIPIMは多くの関係者と交流するのに大変効率的・効果的な場である。
  • 具体的に日本での物件購入や投資を検討している外国企業に日本での窓口を依頼された。
  • 昨年と違い、日本を投資先として検討したいという目的を持って日本ブースに来る人の割合が増えた。

(参考)MIPIM2004統計

  • 出展国数60ヶ国、総参加国数67ヶ国、総参加者数15,157人
  • ブース数365、総出展面積17,714m²、出展主体数1,903主体、総参加主体数5,501主体
  • 国別出展主体数トップ5:フランス、イギリス、イタリア、アメリカ、ドイツ
  • 出展面積トップ3:
    • PARIS REGION 820平方メートル
    • CITY CENTRE MARKETING LIMITED(ロンドン) 764平方メートル
    • AMBELIS(リスボン) 480平方メートル
  • 業務別参加主体数トップ5:不動産開発(プロモーター)、不動産企業コンサルタント、不動産投資、財産管理、建築設計

(参考資料)記者発表資料

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