第II部 国土交通行政の動向 

第3節 都市再生プロジェクト等の推進

1 多様で活発な交流と経済活動の実現

(1)国際交流・物流機能の強化

 都市再生においては、国際交流・物流機能の強化によって、国際競争力を高めることが重要であり、大都市圏の拠点空港や国際港湾のハー
ド・ソフト両面での機能強化とともに、アクセスの利便性向上を図ることが緊急の課題となっている。
 このため、都市再生プロジェクト第二次決定を受け、国際拠点空港の成田国際空港、関西国際空港及び中部国際空港について、その整備や機能拡充を推進するとともに、東京国際空港(羽田)の再拡張について、事業を推進している。また、成田高速鉄道アクセス、東京外かく環状道路東側の早期整備等により、空港とのアクセスの利便性向上を推進している。
 
図表II-3-3-1 大都市圏における拠点空港の整備

国際競争力を高めるため、大都市圏における拠点空港の整備を推進している。成田国際空港では、2,500メートルへの平行滑走路の延長等、東京国際空港(羽田)では、2,500メートル滑走路の新設、関西国際空港では、二期事業として4,000メートルの平行滑走路の新設を推進している。3,500メートルの滑走路を持つ中部国際空港は平成17年2月17日に開港した。

 大都市圏の国際港湾については、国際水準の高規格コンテナターミナル及び多目的国際ターミナルとして拠点的整備を行っており、港湾の24時間フルオープン化、輸出入・港湾関連手続のシングルウィンドウ化等の物流機能強化を図っている。また、これら取組みを推進しつつ、アジア主要港をしのぐ港湾コスト・サービス水準の実現を目標に、官民一体となってスーパー中枢港湾プロジェクトを推進している。
 
図表II-3-3-2 国際港湾の機能強化

国際港湾の機能を強化するため、行政を含めた24時間フルオープン、輸出入・港湾関連手続きのワンストップサービス、港湾物流情報プラットフォーム等の施策を推進している。

 

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