第II部 国土交通行政の動向 

(2)都市圏交通円滑化総合計画を中心としたTDMの推進

 自動車交通の状況や道路交通の混雑を解決する処方せんは都市ごとに異なるものであるが、TDMは都市の特性に応じて措置ができる施策であり、関係省庁と連携して総合的かつ効果的なTDM施策の普及を推進している。
 通勤圏等の地域を対象に、交通容量の拡大策に加え、TDMと複数の交通機関の連携強化を図るマルチモーダル施策を組み合わせた「都市圏交通円滑化総合計画」を国の関係機関、地方公共団体等が共同で策定し、都市圏の交通渋滞の解消・緩和、都市交通サービスの向上等を図っている。計画の推進に当たっては、コミュニティバス(注1)、パークアンドライド(注2)、バス優先レーン、荷物の共同配送事業等を組み合わせたTDM施策を実施している。
 
図表II-4-6-1 都市圏交通円滑化総合対策

都市圏交通円滑化総合対策として、環状道路の整備、立体交差等によるボトルネックの解消等を推進するとともに、パークアンドライド、新交通システム・バス等公共交通機関の整備及び利便性の向上等、交通需要マネジメントを推進している。


(注1)地域住民の多様なニーズにきめ細かに対応する地域密着型バス
(注2)交通混雑緩和のため、自動車を都市郊外の駐車場に駐車し(パーク)、鉄道、バス等の公共交通機関に乗り換え(ライド)、目的地に入るシステム

 

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