第II部 国土交通行政の動向 

(3)公共交通の活性化に向けた取組み

 公共交通の活性化は、地域内外の交流拡大による地域再生・都市再生、少子高齢化、環境対策といった、我が国の抱える主要な課題を解決し得る有効な手段である一方、関係者の考え方や利害が複雑に絡み合うこと等により、なかなか進まない状況にある。
 こうした状況を打破するため、公共交通サービスの改善に資する個別プロジェクトの実現に向け、地方運輸局が中心となって、地方公共団体、交通事業者、地域住民等と共に検討を行い、具体的方策とその実施のための役割分担等について定める「公共交通活性化総合プログラム」の策定を推進し、地域における公共交通の活性化の取組みを後押ししている。具体的には、鉄道・バス等複数の交通事業者間における共通ICカード等の導入、ターミナル駅の乗継利便性向上策の一体的推進、新駅設置に伴うパークアンドライド用駐車場の整備やバス路線の乗り入れ等、各地域において様々なプログラムを策定中である。

 

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