第II部 国土交通行政の動向 

第4節 多国間・二国間交渉等を通じた取組み

1 多国間交渉・フォーラムを通じた取組み

(1)世界貿易機関(WTO)への対応

 世界の多角的貿易体制を発展させるために発足したWTOはモノの分野の自由化だけでなく、交通・観光・建設関連サービスを含むサービス分野をも対象としている。ドーハ・ラウンドでは、自由化の一層の進展を目指し交渉を行っており、国土交通省では、サービス分野を中心に協議に積極的に参加している。2005年(平成17年)12月の香港閣僚会議において2006年(平成18年)に交渉を妥結することで一致していたが、同年7月にジュネーブで開催された閣僚会合では妥協点を見出せないまま終了し、交渉は中断した。しかし、2007年(平成19年)1月末のダボスにおける非公式閣僚会合を受け、現在は交渉が本格的に再開されている。また、公共事業を含む政府調達協定(GPA)について、手続の透明性の確保と市場参入の拡大を図ることを目的とした改定交渉が進められている。

 

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