08 LNGバンカリング拠点の形成に向けて

08 LNGバンカリング拠点の形成に向けて

 近年、船舶からの排出ガス規制の強化が進展し、排出ガスのクリーンなLNGを燃料とする船舶の増加が見込まれており、このLNG燃料船に燃料を供給するバンカリング拠点が十分に整備されていないことが国際的な課題となっています。
 国土交通省では、これまでLNG燃料船の普及に向けた環境整備を図り、関係事業者の取組みを支援するためLNGバンカリング等の手順の明確化、安全性の確保を図ったLNGバンカリングに関する安全ガイドラインの策定を行ってまいりました。また、拠点形成に関しては、横浜港をモデルケースとした検討等を行うとともに、世界最大の重油バンカリング港を有するシンガポールとの協力を軸としたLNGバンカリング拠点のネットワーク構築に向けた国際的な取組を主導してきました。
 
■LNGバンカリングのイメージ
■LNGバンカリングのイメージ

 平成29年4月には、日本において、「LNGバンカリング国際シンポジウムin横浜」を国土交通省及び経済産業省の主催のもと開催し、LNGバンカリング拠点の形成及び国際的なネットワークの構築に向けて取り組むべき方向性について関係者間で認識を共有しました。同年8月には、シンガポールにて開催された「シンガポール&日本港湾セミナー2017」において、「LNGバンカリングに関する日・シンガポール共同調査」の開始を発表し、両国間の連携をより一層加速させました。
 
■石井国土交通大臣とコー運輸大臣(シンガポール)の会談(平成29年8月28日)
■石井国土交通大臣とコー運輸大臣(シンガポール)の会談(平成29年8月28日)

 引き続き、シンガポールと連携しつつ、我が国がアジアにおいて先導的にLNGバンカリング拠点を形成することで、我が国港湾へのコンテナ等航路を維持・拡大し、我が国経済の国際競争力の強化を図ってまいります。
 詳細は第6章第2節1.2)LNG バンカリング拠点の形成を参照


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