(ア)輸送量

〜競争力の低下を背景として低迷


 戦後における日本経済の高度経済成長を通じ、急速なモータリゼーション等が進展する一方、鉄道はそれまでの独占的地位を失うなど我が国の輸送構造は大きく変化していった。このため、旅客輸送の分野では乗用車の分担率が大幅に伸びた反面、国鉄は49年度をピークに伸び悩みが続くこととなった。
 また、貨物輸送の分野でも、40年代以降、トラックの分担率が大幅に増大する一方、国鉄の輸送分担率は著しく減少し、45年度をピークに減少傾向となった。