(a)収支状況


 39年度に単年度赤字を生じて以来、各年度の欠損額(純損失)は次第に増加し、41年度には過去の利益積立金を取り崩した後繰越欠損を生じ、46年度には償却前赤字を計上するに至った。50年代に入り、国鉄職員の年齢構成の歪みから生じる退職金及び年金負担の増大がこれに加わり、51年度及び55年度に債務の一部棚上げ等の措置も講じられたが、毎年度の欠損額は、国鉄改革前数年間は1兆円を超え、61年度末の繰越欠損金は15.5兆円に、長期債務残高は25.1兆円に上る結果となった〔1−1−6図〕〔1−1−7図〕