(1) 整備新幹線の整備


 全国新幹線鉄道整備法に基づく整備計画が定められている整備新幹線については、国土の均衡ある発展と地域の活性化に資することから6年12月19日の官房長官、大蔵大臣、運輸大臣及び自治大臣申合せに従い、その整備を積極的に推進している〔2−5−1図〕

 

 具体的には、現在着工中の東北新幹線盛岡・八戸間、北陸新幹線高崎・長野間、糸魚川・魚津間及び石動・金沢間、九州新幹線八代・西鹿児島間の3線5区間については、その整備を着実に推進している〔2−5−2図〕。8年6月には、「町づくりと一体となった鉄道駅緊急整備事業」により、西鹿児島駅において進められていた新幹線駅施設の先行整備部分が開業した。

 

 また、未着工区間については、同申合せにおいて、その整備のための「新しい基本スキーム」につき8年中に成案を得ることとされており、現在、与党において検討が進められている。
 さらに、駅周辺の都市計画との関連性から整備の緊急性の高い北陸新幹線富山駅及び九州新幹線熊本駅において、用地の先行取得のために必要な設計、測量等を行うことを目的とした整備新幹線駅整備調整事業を実施しているほか、難工事が予想される長大トンネルにおいて試掘調査を実施する等の整備新幹線建設推進準備事業を実施している。