(ウ) 自動車NOx法への対応


 大都市地域を中心とした窒素酸化物による大気汚染については、「自動車から排出される窒素酸化物の特定地域における総量の削減に関する特別措置法」(いわゆる自動車NOx法)が4年6月に公布され、同法に基づき国が策定した総量削減基本方針を受けた都道府県知事による総量削減計画が5年11月に策定されるとともに、特定地域のトラック・バス等についてNOx排出量のより少ない車種へ代替することへの義務付け(使用車種規制)を5年12月より実施しているところである。また、運送事業者等に対する自動車使用の合理化に関する指針に基づき、事業所管大臣により事業者等に対する指導・助言を行っている〔2−6−3図〕

 

 運輸省としては、本法に基づき、車検制度を活用しての使用車種規制を着実に実施し、指針に基づく自動車使用の合理化について事業者等への指導等を行うほか、共同配送輸送の推進、低公害車の普及等総合的な施策を推進することとしている。