(ウ) 自動車安全情報の試行提供(公表)


 自動車事故対策センターは、8年3月、運輸省の指導のもと、@シートベルトの効用と正しい着用法、Aエアバッグ(運転席、助手席)等の装備状況一覧、Bユーザーが直接検証することができない市販車の安全性能のうち、高速ブレーキ性能と前面衝突安全性能についての1500ccクラス国産乗用車8車種の比較試験結果を小冊子に取りまとめ、「自動車安全情報」として試行的に公表した。
 本事業の目的は、車種毎の安全性に関する比較情報を公正中立な立場で取りまとめ、これをユーザー情報として定期的に提供することによって、ユーザーの選択を通じて、より安全な自動車の普及拡大を促進することである。また、同時に、自動車メーカーのより安全な車造りへの研究開発が促進され、自動車の構造・装置面における高いレベルの安全性が確保されることも期待している。さらに、ユーザーに必要な自動車の安全装置の正しい使い方等の情報を同時に提供することにより、自動車の安全性について、正しい理解の促進を図ろうとするものである。