(ア) 鉄道の防災対策


 軌道、橋りょう、架線等の施設については、鉄道事業者において鉄道運転規則等に基づく定期検査を実施しており、日常の巡視により危険筒所の的確な早期把握に務めている。特に8年2月に発生した北海道古平町豊浜トンネルで起こった崩落事故の教訓を踏まえ、鉄道における同種事故の発生を防止するため、トンネル坑口部等の法面・斜面等の状況について緊急に点検を行い、必要に応じ監視を強化する等適切な措置を講じるよう鉄道事業者を指導している。
 また鉄道事業者は鉄道施設を自然災害から守るため防災施設の計画的整備を行っており、その中で治山、治水等の公共防災事業に準ずるものについては、その整備について国が助成措置を講じている。