7 地方空港国際化の推進


 (チャーター便の有効活用)
  我が国の基幹的な国際空港である成田,大阪の物理的制約等にかんがみ,また,海外旅行倍増計画を推進し,地方の国際化,地域経済の活性化を進めるといった観点からも,地方空港の国際化は重要である。しかし,地方空港発着の国際定期路線の開設は,多くの場合需要の状況等からみて難しいため,まず,国際チャーター便を地方空港に就航させ,需要の掘り起こしを図っていくことが有益である 〔6−1−10図〕。このような観点から,運輸省では,地方空港発着国際チャーター便を促進するため,63年2月に国際運輸・観光局内に「地方空港国際化アドバイザリー・チーム」を設けるとともに,4月に海外旅行促進フォーラムの地方空港国際化問題懇談会の下に設置された「地方空港国際化のためのチャーター便研究会」におけるチャーター便促進のための研究を支援してきた。この結果,地方空港発着の国際チャーター便を実施するうえで必要な地元の需要の掘り起し,機材の確保,CIQの協力等の課題を総合的に解決するためのテスト・ケースとして,地方空港発着のモデル・プログラム・チャーターを実施することとなり,63年10月〜12月にかけて,全国を北海道,東北,中四国及び九州の4ブロックに分けて,韓国,中国,シンガポール及びハワイにチャーター便が運航されている。

  なお,実施後は,これをケース・スタディーとしてさらに検討を加え,地方空港発着のチャーター便の促進策に反映していくこととしている。


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