第3章 裁決における海難原因 4/9
第2節 船種からみた海難原因
 裁決の対象となった船舶隻数1,259隻を船種別にみると、漁船502隻(40%)、貨物船242隻(19%)、プレジャーボート212隻(17%)、油送船50隻(4%)、旅客船37隻(3%)などとなっています。
 これらの船種による事件種類別の割合は、下図のようになっており、全ての船種において「衝突」、「乗揚」の割合が高くなっていますが、特に、旅客船及び漁船では「機関損傷」、油送船では「衝突(単)」が目立つのが特徴となっています。(資料編第24表参照)
1 衝突事件の海難原因
船種別事件種類割合


 船種別に主な原因割合を比較すると、プレジャーボート及び漁船の「見張り不十分」、貨物船及び漁船の「居眠り」、プレジャーボートの「針路の選定・保持不良」などが目立っています。(資料編第2表参照)
船種別の主な原因割合




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       表紙     海難レポート2003概要版
メッセージ-CONTENTS-外国船の海難-最近の海難審判庁の動き-海難審判庁のしごと-裁決における海難原因-海難分析-資料編
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