ページトップ

[本文へジャンプ]

ページ本文

取組紹介

賛同企業・団体で実際に行われている取組をご紹介します。

「ポジティブ・オフ」運動に

賛同する

個人の方はこちらから

他の取組をみる

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社

休暇促進を事業の優位性に

貢献度の高い社員をリフレッシュさせる”旅行権”付き休暇制度

 コンピュータ・ネットワークシステムの販売・保守、ソフトウェア受託開発等を行う情報処理大手の伊藤忠テクノソリューションズ株式会社。優秀で会社に対する貢献度の高い社員ほどプロジェクトで重要な役割を担い、やりがいをもって仕事に取り組んでいるが、同時に心身への負荷も人並み以上に掛かる傾向にある。同社では、こうした社員をリフレッシュさせるための施策として「グッドジョブ&リフレッシュ賞」制度を2004年に導入した。

 プロジェクトで成果を上げるなど「良い仕事をした」と評価された社員が全社から毎年100名選出され、「旅行権(10万円相当の旅行をする権利)」が付与され、3日間の有給休暇の取得と合わせて利用するこの制度。賞金ではなく、会社が契約する旅行代理店を通じて旅行の現物給付をするところがポイントで、受賞者は必然的にプロジェクトの合間に有給を取り、家族との時間をゆっくり過ごし、リフレッシュして戻ってくる。

必要なときに休みを取れる体制作り

毎年、受賞者は全社通達で公表され、職場ごとに表彰式を行っている。実際に表彰された社員は「良い仕事をしたと会社で表彰された。賞品で旅行に行こう!と家族に話したら、配偶者や子供から尊敬の眼差しで見られ嬉しかった。旅行から帰ったら、また頑張ろうと思った」と語っており、社員のモチベーション向上につながっている。

同社にはこの他にも、有給休暇で土日を含め9連休とした場合は、2日間の特別休暇が付与される「フレックスホリデー」、年3日間取得できるボランティア休暇、さらに東日本大震災復興支援目的のボランティア活動に対し7日間付与される特別休暇などがある。

同社の有給休暇の取得率は60~70%となっており、全社的には休みを取る風土は根付いているが、プロジェクトでの立場やスキルが高いなどを理由に代替がきかない社員は、まだまだ休みづらいことは事実。同社では「グッドジョブ&リフレッシュ賞」の受賞者に限らず、こうした社員がしっかり休みを取ることができるためには、誰が休んでもサポートし合えるようなスキルの高い人材を一層増やしていくことが必要であり、人材育成の重要性を感じている。社員の誰もが必要な時にしっかり休みを取り、それでも結果を出せる体制を作ることで、競争が激化する業界の中での優位性を維持し続ける考えだ。