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4.羽田空港再拡張後の国際線の受入れの可能性について(中間検討)

4.羽田空港再拡張後の国際線の受入れの可能性について(中間検討)

(1) 羽田再拡張後の国際線の受入れの可能性について、需要予測をもとに以下の試算を行った。

(-1) 成田空港は、地元協議等を経て、2500メートル平行滑走路の供用及び年間発着回数22万回を達成すれば、4300万人の容量を確保。7次空整の需要予測では、2015年頃に座席利用率が70%の状況。(99年度74.1%)なお、空港の処理能力のみの観点からすれば、発着回数の更なる拡大の可能性はある。(参照別紙1)
(-2) 羽田空港は、首都圏第3空港検討会用の国内需要予測では、2015年頃には座席利用率が80%を超える状況であるところ、再拡張により、国内定期便枠として使用可能な発着回数は、年間35.4万回(C滑走路平行案)から40.7万回(B滑走路平行案)程度に拡大。上記需要予測によれば、2015年に約7900万人、2020年に約8400万人となり、この場合必要な発着回数は、機材の小型化を見込まなければ、2015年では37.3万回、2020年では39.6万回となる。(参照別紙2)

(2) 以上の結果から一つの仮定として、年間40万回程度の発着枠を確保できれば、2015年頃には約3万回(1日41便)、2020年頃には約1万回(1日14便)程度の余裕枠が生じる可能性がある。

(3) したがって、「羽田は国内線の、成田は国際線の拠点空港である。」との基本的考え方は維持しつつ、羽田再拡張により増える空港容量を活用して国際線の受入れの可能性について検討を行う。なお、具体的にどの程度の余裕枠が生じるかについて、特定時間帯の発着枠(早朝到着・深夜出発)の活用も念頭において、再拡張計画の具体化に併せ、今後十分精査を行うこととする。

(4) なお、羽田空港の再拡張によってもなお、将来の国際・国内需要の伸びによる空港容量の頭打ちが想定されるため、新たな首都圏第3空港の検討が必要となる



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