事務局より資料に基づいて説明を行った後、意見交換がなされた。
<主要な意見の概要>
○これまで地方の増便要望は羽田の容量制約により受け入れられなかったことから、都市と地方の交流人口の拡大の
ために羽田の増枠を活かすべき。また、市場原理だけでは十分でなく、全体の航空ネットワークをどう維持していくのか
という視点が大事。エアラインだけに任せるのではなく、地域が空港を地域活性化の拠点として位置づけ、知恵を出し
ていかないといけない。
○地域の活性化という観点から、小型化・多頻度化によるサービス向上について考えるべき。また、羽田再拡張で増加
する国内線の発着枠全体に通じる考え方についても頭出しをしておく必要がある。
○発着枠の配分は、事業者サイド、利用者サイド、国サイド、あらゆるサイドから総合的に判断されるべき課題である。
○シェアの小さな会社のシェアを拡大させると、旅客数も増加するとのデータがある。また、観光路線ではビジネス路線の
ように需要が安定していないため、定期便を運航することにリスクがあることから、チャーター便の活用も考えてほしい。
○新規航空会社にとって羽田の発着枠は事業基盤であるという観点から、発着枠の配分を考えて欲しい。
○発着枠の配分は、今後の日本の航空の姿がどうあるべきかという議論にほかならない。
○評価基準等、これまでの懇談会での議論の積み重ねは大事にすべき。また、空港間の競争は重要だが、幹線と地
方路線が同じ競争条件で競争するのは無理。その点、3便ルールは適切なルールと考えている。
○新規航空会社による競争促進と地域の活性化という2つの課題は、やり方によっては整合性を持って実現できるの
ではないか。また、航空会社の経営が厳しい中、羽田の増枠を経営にどう活かしていくかも重要な視点。
(速報のため事後修正の可能性あり。)