(5)野生生物の生息地(森林)の連続性
二次林、植林を含む森林は、調査対象地域において最も広い面積を占めており、野生生物の生息地としてこれらの保全に配慮する上で、生息地のまとまりや良好な生息地の連続性を確保することが重要であるため、その把握を行う。生息地の連続性として森林の連続性に着目して整理する。
<特性把握の方法>
(1) 植生自然度図をもとに、データを森林と非森林に2値化
(自然度6〜9:森林、自然度1〜5、10:非森林)
(2) こうして算定した点数のメッシュ分布図を平滑化し、連続性を示す分布図を作成
(3) 作成された次の図をもとに現状を把握
(4) 地域ごとの特性把握としては、次の作業を実施
1)分布図を用い、連続性の高い場所の把握
2)補足的に、植生自然度図に基づき、コリドーに相当するとみなされる複数の森林をつなぐ狭い森林の把握
資料: 第4回 自然環境保全基礎調査:植生調査結果 環境庁自然保護局 1993
<特性把握の手順>