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自然的環境に係る検討について

9.畿央地域
  地域概況(地形と植生帯) 特に優先的に保全する地域 現存植生・土地利用(優占植生) 現存植生・土地利用(典型的な現存植生・土地利用) 植生回復力・土壌生産力(最頻区分) 植生回復力・土壌生産力(そこに優占する植生) 身近な自然に係る特性
生物多様性:森林性動物(植生階層構造指数)
身近な自然に係る特性
生物多様性:里山型動物(好適メッシュ率)
身近な自然に係る特性(自然とのふれあい資源) 緩衝帯からみた重要場所 生息地(森林)の連続性のある場所:植林を除く 生息地(森林)の連続性のある場所:植林を含む 摘要
(1)調査対象地域

〔地形概況〕

・東・西:山地(鈴鹿山脈、笠置山地、布引山地等)

・中央部:台地、丘陵地、低地(近江盆地・上野盆地)

〔植生帯〕

・ほぼ全域が中間暖温帯

・東部に鈴鹿、室生赤目青山、北部に琵琶湖、南部に大和青垣の各国定公園特別地域が広く存在

・西部に三上田上信楽県立自然公園特別地域(滋賀県)が存在

・高標高地がまとまって存在(鈴鹿山脈、布引山地、水口丘陵)

・自然植生が点在(ウラジロガシ・フサザクラ・ブナ・モミ・コジイ等の自然林、湿性草原)

・特定植物群落が数多く点在

植林地〈自然度6〉

東部の山地(鈴鹿山脈・布引山脈):植林地(スギ・ヒノキ・サワラ植林)と二次林(アカマツ林)が混在

北西部から南部の低地(近江盆地・上野盆地):水田に市街地が混在

西部の山地(水口丘陵・笠置山地):二次林に植林地が混在

〈区分1〉

近江盆地には、高い地域と低湿地土壌が分布する。

・植林地(スギ・ヒノキ・サワラ植林)

近江盆地には、高い地域と低湿地土壌が分布する。

1.6

(全地域平均も1.6)

・東部、西部の山地で好適性が高い。

33%

(全地域平均は29%)

・中部の丘陵地、山麓地等を含めて全体的に好適性が高い。

・鈴鹿、琵琶湖、室生赤目青山、大和青垣国定公園や、5つの都道府県立自然公園が存在

・近江風土記の丘、奈良県100年の森が存在

東部の布引山地周辺の二次林 東部の鈴鹿山脈と西部の笠置山地

東部・西部の山地

・伊賀地域(三重)から甲賀地域(滋賀)にかけての丘陵地、山地では、主にアカマツ林となっており、植生回復力・土壌生産力が低く、また、森林性動物の多様性が高い。滋賀県側には特に優先的に保全する地域も多く含まれる。

・京都府から奈良県にかけては、アカマツ林等の山地と茶畑等の丘陵地が広がる。植生回復力・土壌生産力が低い。奈良県では特に森林性動物・里山型動物の生息好適地となっている。

・滋賀県甲賀地域・東近江地域の台地や低地では、アカマツを主体とした二次林に水田や市街地が混在し、南側ほど森林の比率が多くなる。植生回復力・土壌生産力は、高い地域や低湿地土壌等様々な地域が混在する。

・西側の笠置山地及び東側の鈴鹿山脈、布引山地は二次林、植林等が混在し、保全上重要な植物群落や自然公園が広く存在する。植生回復力・土壌生産力が低い。

(2)表明地域等

〔上に同じ〕

全般的には上に同じ

・伊賀地域(三重)には、室生赤目青山国定公園特別地域が存在

・甲賀地域(滋賀)には鈴鹿国定公園特別地域、三上田上信楽県立自然公園特別地域が存在

・東近江地域(滋賀)には、西部に琵琶湖固定公園。東部に高標高地、鈴鹿国定公園特別地域が存在

・伊賀地域(三重)は、中央の盆地部に市街地と農耕地が混在し、周辺には広く植林地が存在する。
・甲賀地域(滋賀)は、二次林に様々な土地利用が混在し、北西の近江盆地側では、農耕地、市街地等が多くなる。
・東近江地域(滋賀)の平野部には、農耕地、二次林、市街地が混在する。

・京都府から奈良県は、二次林、植林、農耕地(茶畑等)が混在する。

・伊賀地域(三重)は、中央の盆地部に市街地と農耕地が混在し、周辺には広く植林地が存在する。
・甲賀地域(滋賀)は、二次林に様々な土地利用が混在し、北西の近江盆地側では、農耕地、市街地等が多くなる。
・東近江地域(滋賀)の平野部には、農耕地、二次林、市街地が混在する。

・京都府から奈良県は、二次林、植林、農耕地(茶畑等)が混在する。

・伊賀地域(三重)、甲賀地域(滋賀)は、低い地域が多く、低地部分に若干高い地域が存在

・東近江地域(滋賀)の平野部は、高い地域、低湿地(水田として使用)、中程度の地域が混在
・京都府から奈良県は、全体的に低い地域にやや低い地域が含まれる。

・伊賀地域(三重)、甲賀地域(滋賀)は、低い地域が多く、低地部分に若干高い地域が存在

・東近江地域(滋賀)の平野部は、高い地域、低湿地(水田として使用)、中程度の地域が混在
・京都府から奈良県は、全体的に低い地域にやや低い地域が含まれる。

・伊賀地域(三重)・甲賀地域(滋賀)は山麓地から丘陵地で里山型動物の好適性が高く、山地から山麓地で森林性動物の好適性が高い。

・東近江地域(滋賀)は、それほど好適性は高くない。

・京都府から奈良県は、共に好適性が高く、特に大和高原北部(奈良)は全域的に里山型動物の好適地である。

・伊賀地域(三重)・甲賀地域(滋賀)は山麓地から丘陵地で里山型動物の好適性が高く、山地から山麓地で森林性動物の好適性が高い。

・東近江地域(滋賀)は、それほど好適性は高くない。

・京都府から奈良県は、共に好適性が高く、特に大和高原北部(奈良)は全域的に里山型動物の好適地である。

・東近江地域・甲賀地域東部に鈴鹿国定公園が存在

・三上田上信楽(滋賀)、赤目一志峡(三重)、笠置山(京都)、月ヶ瀬神野山(奈良)都道府県立自然公園が存在

・近江風土記の丘が安土町(滋賀)に存在

・奈良県100年の森が山添村(奈良)に存在

布引山地周辺の二次林

・山地

・植林地が連続性を保っている。

・山地

・植林地が連続性を保っている。

・伊賀地域(三重)から甲賀地域(滋賀)にかけての丘陵地、山地では、主にアカマツ林となっており、植生回復力・土壌生産力が低く、また、森林性動物の多様性が高い。滋賀県側には特に優先的に保全する地域も多く含まれる。

・京都府から奈良県にかけては、アカマツ林等の山地と茶畑等の丘陵地が広がる。植生回復力・土壌生産力が低い。奈良県では特に森林性動物・里山型動物の生息好適地となっている。

・滋賀県甲賀地域・東近江地域の台地や低地では、アカマツを主体とした二次林に水田や市街地が混在し、南側ほど森林の比率が多くなる。植生回復力・土壌生産力は、高い地域や低湿地土壌等様々な地域が混在する。

・西側の笠置山地及び東側の鈴鹿山脈、布引山地は二次林、植林等が混在し、保全上重要な植物群落や自然公園が広く存在する。植生回復力・土壌生産力が低い。

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