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ライフスタイル・ストーリー(交通)

人にやさしい、多様な移動方法で

環家はエコ団地の中にありますが、この地域内は原則車の乗り入れが禁止です。お父さんの境一さんは、隣町にあるオフィスに週2〜3日程度出かけ、後は自宅で仕事(注1)をしているので、出かける時だけ団地住民で運営しているカーシェアリング(注2)の車を利用します。また、お母さんの循子さんは中心街にある国際環境交流センターで働いていますが、カーポートと隣接したステーション(注3)からLRT(注4)を利用して通勤しているので、環家では自家用車は所有していません。

今日は「家族と一緒の自由学習日」なので、みどりちゃんと大地君、それにおじいちゃんも一緒にお母さんが働く中心街に行くことにしました。今日は、少し足の不自由なおじいちゃんと子供たちも一緒なので、車を借りることにしました。車は勿論エコカー(注5)です。

中心街に通じる道路は、歩道、自転車道、公共交通機関道、自動車道が同じ幅で整備されていて、とても広い道路です。その上それぞれを区切るように街路樹が植えられていて、騒音や大気汚染の防止にも役立っています。

祖父「循子さん、この車は静かで排気ガスも二酸化炭素も少なくて快適ですな。それに昔のように車の渋滞もなく、これまた快適で、けっこう、けっこう。」
みどり「歩く人も、自転車に乗っている人も、みんな楽しそう。」
循子「天候や費用のことも考えて、いろんな交通手段が選べるから助かるわ。でもこの車は許可書がないから中心街の入り口までしか乗れないのよ。さあ、パーキングに駐車して、それからは少し歩く(注3)わよ。お義父さん、まちの中はバリアフリーだから大丈夫ですよね。」
大地「おじいちゃんの車椅子、ぼくが押してあげる。」
祖父「ありがとうよ。大地は本当にいい子じゃなぁ。」

その時、みどりの前に一台のエコカーが止まりました。
車の中にいたのは、近くに住む都市計画の専門家プロフェッサー・キタムラです。

キタムラ「みどりちゃん、どこ行くんだい?」
みどり「あっ、キタムラ先生だ。あのね、これからお母さんの職場に行くの。」
大地「おじちゃん、ここは自動車で走っちゃダメなんだよ!!」
キタムラ「よぉ大地君も一緒か。忠告ありがとう。でもね、今日は乗り入れ許可をとってあるから大丈夫なんだよ。今日は国際環境交流センターで会議があって荷物も多いから、小型車を借りたんだよ。どうだい、センターまで、車で、一緒に行くかい?」
大地「行く、行く。」
循子「だめよ、先生はお急ぎなんだから。」
みどり「そうよ、大地はおじいちゃんの車椅子押すんでしょ!」
大地「……」
キタムラ「そうか。それならまた今度ね。それより、みどりちゃんも大地君も、見学した感想を後で聞かせくれよ。君たちの感想をこれからのまちづくりに活かしたいからね。頼んだよ。」
みどり・大地「OK、まかせてよ!」」
祖父「先生、年寄りの意見も聞いて下さいよ。頼みましたよ。」
キタムラ「ごもっともです。過去があるから未来がある。先人の知恵はすごいですからね。」


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