首都圏基本計画は、首都圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、茨城県、栃木県、
群馬県及び山梨県)の整備に関する基本的・総合的な計画です。
首都圏は、そこに住む人々の生活の場であるとともに、我が国の政治、経済、文化等の
面で中心的な役割を果たしており、今後も我が国の発展に貢献することが期待されていま
す。しかし一方では、東京中心部への諸機能の一極依存構造やそれに伴う大都市問題など
多くの課題が生じております。
昭和61年に第4次の首都圏基本計画が策定されていますが、それ以降、内外の経済社会
の状況は大きく変化しました。このため平成6年12月より、国土審議会首都圏整備特別委
員会及びその下に設置された計画部会において、首都圏整備の基本方針について調査審議
を進め、平成11年3月に第5次にあたる新しい首都圏基本計画を決定いたしました。
新しい首都圏基本計画ではまず、我が国を巡る大きな変化の中で、これからの首都圏が
果たすべき役割と今後取り組むべき課題を掲げています。さらに、首都圏の目標とすべき
社会や生活の姿を描くとともに、一極依存構造を是正するための目指すべき地域構造を明
らかにし、それらの実現に向けて取り組むべき施策を示しおります。
今後、国土交通省では、新しい首都圏基本計画に基づき、首都圏の整備を展開してまいります。