海事

海事産業における海外への取組

海洋資源開発プロジェクト獲得に向けた官民の取組

■海洋資源開発への参⼊を⽬指す事例(ブラジル)
 現在世界の海洋資源開発プロジェクトの現場の中で、最も注目されているのがブラジルです。最近ペトロブラス(ブラジル国営石油公社)が開発を進めているサントス海盆には、水深が1,500メートル以上の海底から、さらに5,000-7,000メートル掘り下げたプレソルト層(岩塩層が形成される前に堆積した地層)に油が存在するため、大水深開発のための大規模な投資が計画されております。
 この投資の対象には、洋上掘削設備、洋上生産設備だけでなく、洋上設備の陸地からの距離が遠くなるため、人員や消耗品等の輸送の効率化のための設備やシステムの開発も含まれています。我が国造船産業は、大型浮体構造物や高速船等の技術・ノウハウを有していますが、(株)IHI、ジャパンマリンユナイテッド(株)、三菱重工業(株)等が連携して技術研究組合「J-DeEP技術研究組合」を2013年2月に設立(国土交通省が設立を認可) し、前述の課題に対して洋上ロジスティックハブシステムをペトロブラスに提案し、官民を挙げた売り込みを実施しているところであります。
(参考:「J-DeEP技術研究組合概要」)

海外企業との協力促進

 我が国の造船産業が海洋資源開発分野の世界シェアに占める割合はごく僅かである。このため、同分野で優位な地位を有する国外企業との協力を強化することは、我が国造船産業が海外の海洋資源開発プロジェクトに参入していく上で極めて重要です。
 例えば、川崎重工業(株)は2012年5月、現地造船所であるエンセアーダ・ド・パラグワス造船所(EEP)への出資及び技術移転を実施する合弁契約書に調印しています。さらに、(株)IHIMU(現ジャパンマリンユナイテッド(株))は2012年6月から現地造船所であるアトランチコスル造船所(EAS)への技術協力を実施し、2013年6月には、(株)IHI、日揮(株)及びジャパンマリンユナイテッド(株)の3社がEASへの出資を決定したところです。
 政府としても、世界の海洋資源開発プロジェクトへの参入を進める我が国企業を支援するため、ブラジルとの間で、2012年5月に「海洋開発・海事分野における協力覚書」を国土交通大臣とブラジル開発商工大臣の間で結ぶとともに、これに基づいて情報・意見交換のための官民合同ラウンドテーブルを年1回開催することとしております。
 また、ノルウェーとも同様の覚書を2011年に結んでおり、2012年11月にはノルウェー首相来日に併せて、日ノルウェー両国の政府が共同で海洋開発セミナーを開催した他、2013年6月にノルウェーで開催された世界的な海事展「ノルシッピング」に合わせて、海事イノベーションセミナーを両国の官民が共同して開催した(日ノルウェー両国から17企業・団体が参加)ところです。これら取組を通じて、両国の企業が連携し、我が国企業が海洋開発市場への参入するための足掛かりを得ることが期待されています。

お問い合わせ先

国土交通省 海事局 船舶産業課
電話 :(03)5253-8111
直通 :(03)5253-8634
ファックス :(03)5253-1644

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