昭和23年までは、北陸の河川における河川工法は木材と石の組み合わせによるもので、土石の流下が激しい急流河川では、6年ほどの耐久年数でした。
そこで、堤防、護岸、洪水流を制御するためにコンクリートを使用した巨大水制『ピストル型水制』が開発され、現在では全国の急流河川で利用されています。
また、昭和 24 年から同 42 年にかけて、タワーエキスカベータによる大規模な河床掘削を実施しました。
このとき川全体を掘るのではなく、土砂が最も溜まりやすい富山市三郷から立山町利田までの 5km の区間を重点的に掘り下げ、それより上流は掘った部分に土砂が溜まり、それより下流の土砂は自然の力で海へ流れ出る作用により全体として河床が下がるよう、天井川の解消を図りました。