(PFI手法の活用)

 PFIは「民間の資金、経営能力及び技術的能力を活用した公共施設等の建設、維持管理及び運営(これらに関する企画を含む。)の促進を図るための措置を講ずること等により、効率的かつ効果的に社会資本を整備」することを目的としており、1992年にイギリスで始まった新たな公共サービスの提供のための仕組みである。
 我が国においても、平成11年9月24日より「民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律」(いわゆる「PFI法」)が施行され、政府としてもPFIの導入を推進しているところである。
 PFIでは、民間事業者の経営上のノウハウや技術能力を活用することや、一つの事業が、建設・設計から、維持管理、運営までの全部又は一部が一体的に扱われることにより、効率的・効果的な公共施設等の整備が可能となり、財政資金の有効活用を図ることができる。また、「行政関与の在り方に関する基準(行政改革委員会 平成8年12月)に示された「民間でできるものは民間に委ねる」との考え方を受け、官民の適切な役割分担の見直しの流れにも沿うものである。同時にPFIは新規事業を興し、民間のビジネス・チャンスを拡大する効果もある。
 なお、詳細については「第2 国土建設施策の動向」の「XIII PFIの推進」を参照されたい。