(維持・修繕工事高の推移)
「建設工事施工統計調査報告」(建設省)によると、建設市場全体でみて、元請完成工事高に占める維持・修繕工事高(
注)は平成10年度に13.4兆円とされており、平成2年度の時点に10.2兆円であったことと比較すると、約1.3倍に増加している。これは、同調査で示されている平成10年度における元請完成工事高76.5兆円の17.5%の割合を占めており、平成2年度の時点に13.6%であったことと比較すると、維持・修繕のための工事の必要性は、市場規模として拡大しているばかりではなく、工事の全体に占める割合としても増大していることが分かる(図表1-4-21)。
(注)「建設工事施工統計調査」においては、全ての工事を「新設工事」と「維持・修繕工事」に分ける。
「新設工事」:構造物及び付属設備を新たに建設し、若しくは増改築、改良する工事をいい、災害を契機とする改良復旧工事及び除去・解体工事を含む。新設工事と維持・修繕工事の双方を含む工事については、主たる内容により区分している。
「維持・修繕工事」:新設工事以外の工事をいい、既存の構造物及び付属設備の従前の機能を保つために行う経常的な補修工事、改装工事、移転工事、災害復旧工事及び区画線設置等の工事(作業)を含む。新設工事と維持・修繕工事の双方を含む工事については、主たる内容により区分している。