(集中豪雨)

 我が国では、近年、1時間に100mm以上の猛烈な降雨がしばしば観測されるようになってきた(図表3-2-1)。例えば、平成10年9月の高知豪雨では、時間雨量109mm、24時間雨量も979mmを観測し、国分川流域を中心に局所的な豪雨に見舞われた。また、平成10年8月末には、関東北部から東北南部に至る比較的広範囲での豪雨となり、ところによっては時間雨量90mm、26日から31日の6日間に1,200mmもの豪雨を観測した(図表3-2-2)。
 局所的ではあるが記録的な豪雨による浸水被害が過去に比べ発生するようになってきている。その原因として、地球温暖化による気温上昇が集中豪雨の激化をもたらしているという説もある。
 これらの対策として、再度災害防止のため、機動的かつ集中的な施設整備を図るとともに、被害を最小化するため、土地利用計画との調整、情報網整備、自主防災体制の整備等、流域全体での効果的な治水対策が必要となっている。

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