防災公園を核とした安全なまちづくり
〜防災公園街区整備事業〜

 我が国の大都市は、既成市街地内に木造密集市街地が多く存在し、また地震火災時に延焼遮断帯や避難地、救援・復旧復興活動拠点となるオープンスペースが不足しているなど、地震災害に対し脆弱な構造となっています。
 また、昨今の経済状況等を背景として、産業構造の転換、企業の資産の整理等により、大都市の既成市街地内において大規模な低・未利用地が顕在化している状況にあります。こうした状況を都市内にオープンスペースを確保する好機ととらえ、市街地の防災性向上の観点から重要な土地を緊急に確保し、防災公園の整備と市街地の整備改善を一体的に行うことにより、災害に強い安全な都市を実現することを目的として、防災公園街区整備事業が創設されました。
 本事業は、地方公共団体からの要請を受けて、都市基盤整備公団が必要な用地を緊急に確保するとともに、公団の有する都市公園整備、市街地整備等まちづくりに関する高度なノウハウを活用し、日常は緑豊かな生活環境を提供し、災害発生時にはヘリポートや公共施設等により高度な防災機能を有し、防災活動の拠点となる防災公園街区を整備するものであり、これにより安全なまちづくりが図られます。

C2Z05001.gif