きれいな湖畔で安らぎませんか?
〜美しい水環境は下水道で〜

 古来より水豊かな国といわれる我が国の美しい国土づくりには、きれいな水環境が欠かせません。特に湖や内湾といった閉鎖性の水域においては、外部との水の入れ替わりが少ないので、流入した汚濁負荷が溜まり込んでしまい、富栄養化でアオコが発生するなど水環境の悪化が起こりやすいため、水質をよくするには一層の努力が必要です。
 例えば、釧路市の市街地にある春採湖では、15年前は湖の汚濁の程度を示す指標(COD)で16r/Lと環境基準の5r/Lを大幅に越えており、富栄養化の原因となる窒素やリンも大量に存在してアオコが発生するなど、水質の悪化が問題となっていました。そこで、アピール下水道「春採湖を守る下水道」としてモデル事業に採択し、下水道の整備を重点的に進めて湖に流入する汚濁を減らした結果、CODが半減し、窒素が3分の1に、リンも5分の1に減るなど劇的に水質改善が進み、アオコの発生もなくなり、市民が安らげる美しい湖を取り戻すことができました。
 これからも、美しい水環境を手に入れるために下水道整備を推進するとともに、東京湾や琵琶湖等の必要な地域において、窒素やリンまで除去できる高度処理を導入したり、市街地の路面等に堆積している汚濁負荷が雨とともに流出してくるのを処理したりする対策を進めることが期待されます。

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