住宅金融公庫のまちづくり支援
マイホームの建設や取得などに当たって利用する住宅金融公庫の融資に新しく都市居住再生融資が追加されました。
これまでの融資は、バリアフリーや省エネなど住宅の水準の向上を誘導していたのに対し、都市居住再生融資は、住宅の建替え等を通じて、密集住宅市街地をはじめとする住宅市街地の居住環境を改善することを目的とした融資制度です。
融資対象となるのは、隣り合った建物を設計調整しながら建て替えるケースや共同ビルに建て替えるケース、セットバックなどの建築ルールを決めて順次建て替えるケースなどの共同・協調建替え等です。その建物の環境だけでなく、周辺の環境を考えたまちづくりに貢献する建物が融資対象になります。このため、融資としても、金利や融資額について最優遇の条件を適用するほか、まちづくりに不可欠な合意形成を円滑に図るために、建替えの計画案をつくるために必要な初動期資金の融資、住宅と一体的に建て替えられる小店舗などに住宅と同じ融資条件を適用することとしています。
これによって、住宅の建替え等により居住環境の改善が進むとともに、住宅や生活関連施設等が整備され、都市を居住の場として再生していくことをめざしています。
