3.地球規模で深刻化する環境問題
20世紀の終盤以来、地球環境問題の顕在化等により環境問題は拡大・深化の様相を呈してきた。
まず、ほぼ全ての社会経済活動により発生する二酸化炭素(CO
2)等の温室効果ガス濃度が上昇することによって引き起こされる地球温暖化問題については、
第II部第4章で述べるとおり、あらゆる対策に取り組む等、1997年に採択された京都議定書の2002年発効に向けた動きが現在本格化している。
同議定書により求められている我が国としての温室効果ガス排出量削減のため、国土交通省においては、運輸部門におけるCO
2排出量削減や、民生部門のうち大きな割合を占める住宅・建築物分野の省エネルギーの取組み、代替フロンの排出削減等を推進する必要がある。